支援級の先生に求められるもの
今日は小学校の教育説明会及びPTA総会・運営委員会に出席してきました。
多くの先生や保護者の方たちが協力し、子供たちのために様々な方針を掲げ、実践・行動に移していくわけです。
息子が小学校に入学して3年目となり、少し気になることが出てきました。
我が校の場合、いつも4月の懇談会と5月の総会にて教員紹介があるのですが、毎年、支援級の先生の顔ぶれが変わるのです。注目して話を聞いていると、『今年から支援級の担当となりました。分からないことも多いですが、よろしくお願いいたします。』といった内容の挨拶をしている先生が何人もいらっしゃるのです。
え?ちょっと待って。。。支援級ってそんなに甘くないと思う。。。
分かりませんって言われた親の気持ちは?安心して我が子を預けられるのだろうか。。。
これが、率直な感想でした。
支援級には様々な障害を持つ子供たちが在籍します。また、障害名は同じであっても、程度も傾向も反応もみんなそれぞれで本当に複雑です。
私も息子と一緒に4年間療育センターに通いましたが、ハンディキャップを負った子供たちを教育するには、専門知識がないと対応できない部分が多々あります。
言語療法、作業療法、理学療法、心理指導などの知識を土台に、それぞれの子供たちの能力にあったプログラムを組んでいきます。
このように、とてもデリケートで奥深い分野を、経験なしの先生が担当することに違和感を覚えました。
なぜ、このようなことが起きているのか?
少し調べてみると、特別支援学校の先生になるためには支援学校の教員免許が必要で、支援学級の先生は通常の教員免許でなれるそうなんです。(地域によって、違いがあるかもしれません)
もう、びっくりしすぎて、あいた口もふさがりません。
健常児が基準の教員免許では、ハンディキャップを持った子供たちを教育するには不十分だと思います。勉強だけではなく日常生活までも、一筋縄でスムーズに教えることが難しく、様々な工夫や専門知識が必要となってくるからです。
さらに、障害児を持つ親は将来の不安を大きく抱え、少しでも子供たちが生きやすいよう、社会に順応するための能力を身に付けてほしいと願っています。
そのため、先生に求めるものが大きくなる傾向があり、
『もっと勉強を教えてほしいのに、遊ぶ時間の方が長かった』とか『運動会で待機しているとき、ずっと砂をいじっているにも関わらず、応援することを促がしてくれなかった』とか『おしゃべりが苦手なのに、しゃべり方をまねされて嫌な気持ちになった』など、多くの不満を耳にします。
保護者が人生をかけて子供たちと向き合っているからこそ、それに見合った最低限の知識や気配りが支援級の先生には求められると思います。
もちろん、先生任せにするのではなく、私たち保護者も努力しなければいけません。
学校と家庭の協力なくしては、子供たちを支えていくことは難しいと思います。
これは先生に問題があるのではなく、教員免許の基準に問題があるのではないかな?と。
だからこそ、特別支援学校と同じく支援学級にも専門的な教員免許が必要であると感じました。