子供の幸せを願って

~未熟児で産まれ、知的障害・言語発達遅延を患った息子の成長において私ができること~

小学校の個人面談 息子編~周りのアイデアを聞くことで、自分の世界がどんどん広がる~

先日、小学校の個人面談がありました。

 

まず、息子の場合は特に問題なく、休み時間もお友達と遊んだり、授業中もよく挙手をし発言をしているようで安心をしました。

 

 

 

実は現在息子は一番後ろの席なのですが、これにはこんな経緯がありました。

 

3年生に進級して一カ月程経った頃・・・

 

息子が「一番後ろの席になったよ(^^)」と。

 

私はあまりの驚きで目が飛び出しそうになりました!

 

私は1・2年生の頃、すぐに先生の指示を聞き取れないであろう息子のために、すぐ先生にそれを気づいてもらえるよう前の方の席をお願いしていました。

 

そのため、私は「え?息子が一番後ろ?!・・・でも、きっと先生の考えがあるはず・・・」と思い、すぐに先生に電話をしました。

 

「息子が一番後ろの席と言っているのですが、先生の意図を教えてほしいですm(__)m」

 

すると、先生は・・・

 

「あっ!すみません!前もって相談すれば良かったですね。〇〇くんの一カ月の様子を見てみて、彼は後ろを振り向くことが多かったんです。それで、一番後ろであれば全体を見渡せるので安心できるかな?と。」

 

「また、前列の方は学習支援が必要な子が固まっていて、後方の子たちはしっかりしている子が多いので、〇〇くんはそういった周りの子たちの動きを見たり、その子たちからのサポートでいけるかな?と思ったんです。」

 

「それと、後方の方が私(先生)も全体的に捉えやすい部分もあります。前方に対しては一旦説明をした後に目を下に下ろしますから・・・」とのことでした。

(あくまでも、その先生の見解です。)

 

 

 

なるほど、やっぱり意図があったんだ。

 

その考えに納得した私は先生と一緒に一番後ろの席での息子の様子を見守ることにしました。

 

そして、あれから約2か月・・・

 

個人面談では、もちろんその席の話も出ました。

 

すると、先生は「後ろの席でも特に大きく集中力が途切れることなく、やはり分からなくなった時に周りの子の動きを見ながら自分で判断をしています。学力はしっかりとあるので、やり方さえ分かってしまえば自分で取り組むことができています。」と。

 

この周りを観察する力・・・

 

そうだ、これは幼稚園のときから息子が持っていた能力・・・

 

だから、私は支援級ではなく通常級へ通わせる決意をしたんだった・・・

その経緯はこちら↓

www.jiritsusupport.com

 

先生はしっかりとその能力に着目していた。

 

私は自分の安心をとるために前の席をお願いしていたけれど、先生は息子の特徴を見極めてくれていたんだ・・・

 

 

 

また、こんな話もありました。

 

私が一番心配している息子の吃音障害に対する周りの反応・・・↓ 

www.jiritsusupport.com

 

すると、先生は「今まで一回だけ、表立ったことがあったんです。それはからかいやいじめというものではなくて、〇〇くんが授業中に発言をしたときに吃音が出て、それに対し女の子が「噛んでるから、もう一回言い直しなよ。」と。」 

 

「すると、周りのお友達は「もうみんな言っている内容が分かってるから大丈夫だよ~」と言って、私(先生)も「そうだよね(^^)」とそのまま授業を進めたことがありました。」と。

 

「また、私(先生)もそういった特性に反応することなく、いつもさらっと流して普通にしているので、子供たちもそんなものなんだな・・・という感覚が作れているのではないかと思います。」

 

先生もクラスのみんなもなんて優しいんだろう・・・

 

さらに先生は「クラスにもいろいろな個性のある子がいるので、みんなもそれぞれ❝そういう子❞と認識しているんです。だから、今のところいちいちその特性にみんながつっかかることがないようです。」と。

 

でも、その話を聞いて、先生がそういうクラスになるように意識をして指導してくださっていたことを私は思い出しました。

 

4月に行われた一番最初の保護者向けのクラスの懇親会・・・

 

そこで、先生は「❝時間を守ること❞と、❝みんな得意と不得意があって、それぞれの個性があっていいこと❞をしっかりと教えます。」とおっしゃっていました。

 

だから、私はそのことを掘り出し、「ありがとうございます。」と伝えたら、先生は少し照れながら「いえいえ(^^)」と言っていました。

 

もちろん先生の指導だけでなく、保護者のみなさまの教育や、子供たち本来が持っている性格など、全てがうまく絡み合った結果だと思っています。

 

そんな素敵なクラスに息子を通わせることができて、私は本当に幸せです。

 

 

 

私は進級して最初の3か月は息子にとってとても重要な時期かなと思っています。

 

クラスのみんなに溶け込めるか溶け込めないか・・・

 

だから、この3か月大きな問題なく過ごせたことは私の一安心の要素となりました。

 

もちろん、最初の3か月でこの一年間が決まるわけではないけれど、周りのお友達が息子をどう捉えるかはこの時期で大きく左右されるのではないかと思っています。

(ただ、2年生の時は後半からちょっとお友達との問題がありましたので、一概には言えませんが・・・この話はまた今度。)

 

 

 

そして、この3か月で感じたこと・・・

 

それは、やはり自分の考えだけに固執してはいけないということ。

 

私にはなかった、先生の❝一番後ろの席にする❞という判断があったからこそ、息子は自分の力を大いに発揮し、授業に取り組むことができているのです。

 

だから、やはりどんどん周りの意見やアイデアを聞いた方がいい・・・

 

自分にはなかった考えや知らなかった世界がたくさん見えてくる・・・

 

今回の面談を経て、改めて自分の世界の狭さに気づくことができました。

 

これからも、自己過信することなく、常にさまざまなことを吸収するつもりで毎日を過ごしていきたいなと思いました。