子供の幸せを願って

~未熟児で産まれ、知的障害・言語発達遅延を患った息子の成長において私ができること~

国語のつまづきへの対処方法 公文編~繰り返し学習と戻す復習の重要性~

2歳から意識してきた先取り教育によって、なんとか年齢相応の国語力が身に付いている小学校3年生の息子くん。ただ、最近その雲行きがあやしくなってきました。

 

というのも、現在の息子は公文のCⅡ後半を勉強しているのですが、間違いの箇所が多く、同じ問題を繰り返しても理解していないようで、鉛筆が止まってしまう時間が多くなってきたのです。

 

公文の国語のCⅡといえば、小学校3年生の後半にあたる内容となります。いよいよ、つまづきを見せ始めた息子。

 

もちろん、今までも似たようなつまづきは何度もありましたが、その都度繰り返し学習することで、なんとか乗り越えてきました。

 

ただし、今回のつまづきはいつもと様子が違う。繰り返しでも理解が追いついていないようでした。

 

でも、私はとても冷静です。もちろん、不安や焦りはありますが、こんなことは想定内です。

 

未熟児で産まれ、知的障害・言語発達遅滞を患い、幼稚園の年長まで相手に伝わるおしゃべりがはっきりできなかった息子。

 

そんな息子が小学校に入学してから今まで大きな問題もなくここまで来ていること自体が私にとっては奇跡のことで、この先も順調に進んでいくなんてもともと思ってもいません。

 

問題が起きれば、どのように解決していくか、どんな方法があるのかを模索し、それを実践していくのみです。それが直接結果には結びつかなくても、こうした壁や問題に立ち向かっていくことは、たくさんのプラスを得ることができます。

 

 

 

 

繰り返し学習・・・国語において、答えを暗記して答えがだせるのであれば意味がありません。

 

文章を読み、その内容を理解し、問題の意図を汲み取り、それに対して答えを導き出す。この手順がしっかりと身に付つかなければ、本当の学力には結びついていかないと思います。

 

では、公文ではなぜ繰り返し学習をさせるのか?それは、その時のレベルに見合ったさまざまなパターンの文面や問題に慣れることを目的としているのだと思います。さらに、何度も何度も同じ文章や問題や漢字に触れることによって、理解できてきたものを定着させていくねらいがあると思います。

 

だから、一度できたからといってどんどん進んでいくのではなく、本当の力を作っていくためには、この繰り返し学習が必要となってくるのです。

 

そんな意味のある繰り返し学習をしても、長い時間、思考が固まってしまうようになってきた息子くん。せめてそこから自分なりの答えでもだせればいいのですが、答えを書く欄は空白のまま・・・完全にお手上げ状態です。

 

先生や私から答えを導き出すようにヒントを与えられないと、答えにたどり着くことができないことが増えてきました。

 

そこで、別の方法を考える。そう、いったんCⅡの前半まで戻すことにしたのです。

 

定着をねらう繰り返し学習と教材を戻すこの復習は公文の強みでもあります。

 

早速、CⅡの51に取り掛かる息子。「簡単♪簡単♪」と、どんどん鉛筆を走らせます。

早くて正確な答えを導き出すことができました。

 

こうして教材を戻すことによって、前の単元の更なる定着を図り、どこから理解が難しくなってくるのかを探るのです。

 

そして、またそこから繰り返し学習を行うことによって次の単元につなげていく。

 

開始時間と終了時間を記載させる公文。理解をしていれば、早く問題を解くことができるし、しっかりと理解せずに定着していなければ時間がかかる。とても理にかなった判断基準であると思います。

 

 

 

私はさらに現在妹が取り組んでいるCⅠの教材に目を向けました。

 

「そいえば、息子はこのCⅠからつまづくことが多くなってきたな・・・」

 

そこで、私は妹の教材をコピーし息子にやらせてみることにしたのです。苦労して終えたこのCⅠ教材を、どの程度の時間でどの程度の正解率で解くことができるのだろう。

 

 

・・・すると、前にやっていた時に比べて、時間も早くなり正解率も高くなっていましたが、接続詞をきちんと理解していないことが分かりました。

 

こうして、具体的に探した弱い部分を、こちらの働きかけの材料に加えていくわけです。

 

全体的な能力は確実に上がっていることも分かり、さらに弱点を細かく見つけてあげることによって、それらを踏まえた学習を意識していくのです。

 

そんな貴重な情報を得た私は、次回より息子用にCⅠ教材ももらうことにしました。

 

CⅡ教材と併用していくことによって、小学校3年生の学習内容の強化ができるように頑張っていきます。

 

CⅠ教材にも取り組むことは、息子にとって少し負担が増えてしまうかもしれませんが、全体的に時間も短縮し正解率も高いことなどから、大きな負担になることはないでしょう。

 

それよりも、CⅡ教材につまづいた今、過去の学習内容を定着させ、新たな課題を見つけだすことは、本人にとって大きな利益を生み出すことにつながっていくと思います。

 

【追記】

この記事を書いた数時間後に、早速公文の先生に相談に行きました。

すると、先生は以下の理由によりCⅠとCⅡは混ぜない方がいいのではないか?とのお考えでした。

 

①CⅡ教材にはCⅠ教材の復習要素も含まれている。

②CⅠ教材は文章構成の色が強く、CⅡ教材はストーリー性が強い。今の息子は、物語を想像することが苦手なので、CⅡ教材に集中して物語を読むことに慣れる。

③息子の場合、他の教材を混ぜると頭の中が混乱してしまう可能性がある。

④今現在、学年相応よりも進んでおり、進んでいるからこそ大幅に戻した教材を取り入れるのでなく、現状に特化をしてなるべく早く次の教材に到達できるように促す。

⑤DⅠの「複文」はさらにレベルが上がるため、そちらで時間をかけた方が良い。

⑥妹と同じ教材をやらせる息子のプライドの問題。

⑦大きく戻した教材をやらせて「僕はできないんだ・・・」と自信をなくさせるのではなく、「あなたはCⅡで大丈夫!」と伝えることでプラスのイメージを持たせる。

⑧CⅠ教材を取り入れるよりも、好きなストーリー性のある本を見つけ、それを何度も読み込むことによって、言葉の使い方や表現方法、物語のつながりを理解する方法がいいのではないか?

⑨前を見て先に進めることにより、振り返った時に今理解できていなかったことが「こういうことだったのか!」と分かることがある。ただし、やみくもに進めてしまうのは土台が固まらないので慎重に判断する。

 

これ以外にも、もっとたくさんのお話をして下さいました。

 

 

先生はこの道20年以上の大ベテラン。さらに、発達障害や知的障害、その他さまざまなハンディキャップに関して研究を行い、そのような多くの生徒も抱えている先生です。

 

今後、学習がどのように進んでいくのかをしっかりと把握し、そのために必要な力を見極めていらっしゃいます。

 

さらに、息子が通う教室以外にも他に教室を持ち、今まで数えきれない程の子供たちをみてきているのです。

 

そんな生徒たちはもう成人した子もいたり・・・

 

先生は私とは比較にならないくらいの多くの知識と経験があり、いつも不安になった時に前向きな気持ちにさせてくれる不思議なパワーを持っています。

 

理系脳に傾いている息子にどう国語力を身に付けさせるか・・・

 

先生も突破口を一生懸命に探してくれています。

 

公文の先生だけではなく、学校の先生、その他の先生方。。。私には頼りがいある協力者がたくさんいます。

 

息子をどうにか年齢相応で踏ん張らせてあげたい!という、私の焦りをうまく解きほぐしてくれた先生には本当に感謝をしています。

 

親も常に全速力だと疲れてしまう。正直、出来ることなら私も負担をあまり増やしたくはありませんでした。

 

そんな時、今までの知識や経験から分かりやすく私に説明をして下さった先生。

 

いつも、さまざまなアドバイスをありがとうございます。