公文の家庭採点にデメリットなし!~子供の❝勉強の負担❞を減らすために親ができること~
公文の家庭採点ってご存知ですか?
言葉の通り、『公文プリントのチェックを親が家庭で行う』というもの。
息子が通っている教室の場合は、細かな採点方法は独自のやり方があるため、正確には親は採点はせずに、間違えた問題を正解するまでチェックして100点の状態で教室に提出します。
ただし、これはあくまでも家庭採点を取り入れた時の方法で、基本的には家庭でのチェックはせずに、全て教室で先生がチェックをし、直しもその場で行っていきます。
今まで、「子供が勉強に行き詰まっているな・・・」と感じた時は、積極的に家庭でも目を通し、修正をかけていたのですが、理解が追いつかずに手こずっている場合やケアレスミスが多い場合などは、家庭で直さなかった問題は全て教室で直すことになりますので、すごい時間がかかるわけです。
すなわち、『教室滞在時間が長くなる』ということ。
そして、『教室滞在時間が長くなる』→『疲れる』→『公文やだ』というスパイラルに陥ってしまうのです。
そんな息子の公文教室の平均滞在時間は3~4時間。
学校が終わったあとの、この3~4時間は正直大変だったと思います。
そこで、今年の公文での目標で息子が書いた内容は・・・
『夜じゃなくて、夕方に帰れるように頑張る』(笑)・・・うん、そうだよね(^▽^;)
実は、そんな目標を書いた少し前・・・そう、冬休みから正式に『家庭採点』を取り入れることになったわが家。
この道20年以上の大ベテランの先生からの提案でした。
「冬休み中のお直しを減らすために、家庭採点をお願いしたいのですがいかがですか?」
そうなんです。この長期休みのプリントは❝間違いを積み重ねると大変!❞ということ。
間違いのまま進んでいったって、その時間も無駄で直しも膨大になり大変なんです。
まさに、良いことなし!
とある長期休みは、宿題の量を増やしたら、作業が雑になりミスが増えて・・・
そして、宿題の量を調整してみたり・・・
いろいろな方法を試してみたけれど、息子の場合は家庭採点がいいのではないか?とのことでした。
そこで、本格的に毎日行うことになった『家庭採点』!
実際、生活の一部に取り入れてみたら・・・
すごく、いい!!!
息子の場合、まず、ケアレスミスが減りました。
そして、直しの時間を確保しなければいけないため、早く終わらせたい息子は、さらに集中力もアップしました!(もともと、集中力は高い方でしたが、ダラダラしてしまう時間が減りました)
先生は家庭採点の効果を以下のように挙げています。
①毎日学習する習慣、集中して学習する習慣がまだついていない場合、より早くそれらを身に付けることができる。
②どこでミスしたのかがすぐにフィードバックされるため、翌日の宿題で同じミスを繰り返すことが減る。
③宿題のプリントが全て100点の状態で提出されるため、教室で宿題の訂正学習がなくなる。つまり、教室滞在時間が短くなるのはもちろんのこと、新しいプリントの学習に取り組める頻度が上がるため、学習意欲の向上につながる。
④学習習慣と学習意欲が通常以上に早く育まれるため、復習回数が減り、より早く先へ進めるようになる。
まさに、その通りのことが息子に起きているのです。
こうして、冬休み以降も家庭採点を続けていたところ・・・
確実に公文教室から帰ってくる時間が早くなりました(∩´∀`)∩ワーイ
教室の平均滞在時間が3~4時間だったところが・・・
2時間弱 にまで短縮!!!
そして、息子の気持ちが軽くなり、公文への足取りも軽くなり♫
やっている量は全く変化していないのに、これだけ大きなメリットがありました。
もちろん、息子自身、自分の変化を実感しているので、「直しは家でやりたい!でも、空いている放課後は遊びたい!」と朝一学習の時間内で、集中してプリント開始から直しまでを一気に仕上げていきます。
特に算数F教材に入ってからは、谷あり谷ありだったにも関わらず、一度単元を戻してからは、その谷に沈むことなくここまで這い上がることができました。
今は、以前足踏みしていた単元はなんなく突破し、その先の単元へと進んでいます。
だからといって、「家庭採点をもっと早くからやっていれば良かったな~」とは、思いません。
息子にとっては、絶妙な時期に取り入れることができたと思っています。
それは、なぜか?
苦労の経験は必ず必要だからです。
一例を挙げると、息子は公文教室に長時間滞在していたからこそ、現在、短縮された滞在時間に喜びや安堵を感じているのです。
もしも、初めから、短い滞在時間であれば、ここまでのやる気アップにはつながらなかったでしょう。
また、再び、滞在時間が伸びたとしても、あの時に踏ん張ってできた!という自信につながることでしょう。
初めから、全て万全の対策で行うよりも、苦労しながら、その都度、方法を手探りで探しながらやっていくことで、道を切り開いていく力が身に付いていくのではないかと思っています。
息子の場合、公文学習においては、簡単な時期に多くの苦労を経験し、いざ、難しくなってきた時にこういった方法を使って楽を感じさせてあげることによって、再び初心にかえったようなエネルギーが湧き出てきたのです。
今回は『公文の家庭採点』が中心のお話しとなりましたが、これは公文だけでなく、あらゆる学習において共通することだと思います。
それは・・・
基礎を確実にし、分からないを積み重ねない。
これが学習の大きなポイントだと思います。
日々、ここを意識できるかできないかで、子供の学習意欲もスピードも大きく左右されると思っています。
もし、分からないを積み重ねる期間が短縮され、毎日問題を解決することができたら?
それを可能にするためには、学校や習い事だけでは限界があります。
やはり、親も積極的に子供の学習に目を通すこと。
特に、小学生のうちは、そんな親の協力が必要不可欠なのだと思います。
そして、中学・高校となった時、本当の意味での自学自習ができるようになるために、また、そういった力を身に付けるために、幼少期の学習や知識や経験が大きな土台となることは言うまでもありません。