子供に『自分に甘く、人に厳しい』を自覚させる大切さ~相手の気持ちを想像する力を養おう~
ある日、とっても暗い顔で学校から帰ってきた息子。
「はあ・・・疲れた。〇〇くん嫌だ。」「もう学校行きたくない。」
現在、小学校3年生の息子が「学校に行きたくない」と言ったのは、これで2回目。
前回は2年生の時でした。←この時のはまた改めて!
まずは聞き取り調査です(^^)/
「どうしたの?」
「〇〇くん、自分ができない時に足をバタバタさせたり、すごい文句を言ったりするんだよね。」
「〇〇くんが違うことしている時に僕が注意をすると、嫌な顔もするし。」
どうやら、10月の席替えで隣になった男の子の気持ちの変動についていけないようでした。
「お母さんから先生に言ってほしい・・・」と。
そこで、私は事実確認のために先生に連絡をしました。
すると、先生は「そうなんですよね。思い通りにならないと、癇癪を起こしやすい子なんです。」「それとなく、二人に気持ちを聞いてみますね。」とのこと。
その結果、息子が一番嫌な思いをするのがリコーダーの時間で、その子がいつもイライラしているので自分が授業に集中できないということ。
ある日、その子が適当に指を動かしていたので、「ふざけたらだめだよ」と息子が注意したことがあったようです。
でも、その子としては「一生懸命にやっているのにどうしてもできないから、指を止めるのはだめだと思ってとりあえず動かしていたんだ」という理由があったようで、その時はそういった説明ができずに嫌な顔をしたんだ、と。
リコーダー以外の件については、自分ができない時や注意を受けた時に頻繁に癇癪を起こしてしまうことを自覚しているということでした。
そこで、先生は「癇癪を起こすとみんなもびっくりしちゃうし、その都度何を練習したらいいのかな?とか、どうすればできるようになるかな?ということを考えてやってみた方がいいよ」とその子に説明をしたようです。
そして、「次同じようなことがあったら、席替えを考えるからね」と。
ん?
そういえば、学校でその話し合いが行われた日、息子が「1回だけチャンスをあげたんだ(^^)」と帰ってきたんです。
チャンスをあげる?
息子が上の立場になっているのか・・・(-_-;)
まずは、その子がどうして癇癪を起こしてしまうのかの原因を探すべきと思った私は、「全般的に苦手なことが多い子なんですか?」と先生に聞きました。
すると、その子は特にリコーダーが苦手なようで、他のことは比較的できる子ということ。
つまり、いろいろなことができるからこそ、自分にできないことがあると抵抗を感じてしまう。
まさに、娘タイプ。↓
「癇癪を起こすな!」というよりも、「工夫してできるように頑張ろう!」というよりも・・・・
できないことがあっても大丈夫だよ(^^)
を伝えることが大切なのではないだろうか・・・
だって、今までは何でもできていたかもしれないけれど、そのリコーダーのようにこれから勉強も何でも難しくなっていけばできないことも出てくるはず。
全部が得意で何でもできるスーパーマンはこの世にはいない。
だから、できないことは自分のペースで頑張って、できることをしっかりと努力していけばいい。
できないことがあることが当たり前なんだよ・・・
だから、できないことがあってもいいんだよ(^^)
「癇癪を起こしたらだめ」と言われたら、余計にプレッシャーがかかってストレスを抱えて、できないことへの恐怖心に変わってしまわないだろうか・・・
しかも、できないことにストレスを抱えるのはみんな同じ。
たまたま癇癪が目立つ子が隣になって息子は嫌な思いをしたのかもしれないけれど、そんな息子だって何かできない時にイライラしたりしてるよね?
まさに、自分のことは棚に上げて・・・
自分に甘く、人に厳しい。
これでは、だめですね。
自分もその子の苦しい気持ちを経験しているからこそ、もっと相手の心情を想像できるようにならないと。
だから、私は息子にこう言ったんです。
「公文の算数F教材。どうしてもできなくて苦しかった時、あなたもすごいイライラしていたよ。」
「できないことがあったり、自分の思い通りにならない時に嫌な感情になることは当たり前のこと。」
「だから、そんな時はその子も頑張っている時なんだよ。」
「だめだよと言うよりも、大変なんだね、頑張っているんだね、と言ってあげればいいんだよ。」
と、私なりの考えを伝えました。
すると、そんな話をしている最中に、息子は「もうそれ以上言うな。分かったから。」って、それ以上家でその子の文句を言うことはなくなりました。
教育方針はみんな様々・・・
先生のやり方と私のやり方。
どちらが正解でどちらが不正解というものではないと思います。
だから、私は自分の子供には自分の教育を行うけれど、他の子に対してまでは首をつっこむ立場ではないと思っています。
癇癪はだめだよと言われて、本人も納得しているとのこと。
だから、それでその子がうまく気持ちをコントロールできるようになれば、それはそれで一件落着なのかもしれません。
もちろん、どちらの方法をとったとしても、気持ちのコントロールはそんな簡単にできるものじゃない・・・
その子も息子も・・・
だから、都度どうすべきか、どう考えるべきかを一緒に話し合っていくことが大切なのだと思います。