マシンガントークから湧き出た喜びと感謝の気持ち~「好き」に熱中することの重要性~
とある通級指導の日、息子をクラスまでお迎えにいき、いつもように自転車で通級教室まで向かっていると・・・
普段は私から話しかけることが多いのですが、その日に限っては息子がとにかくしゃべるしゃべる(^^)
息をつく暇もない状態で、興奮しながら早口で。
いわゆるマシンガントークです(笑)
「今日さ~休み時間に3年生と6年生混じってドッチボールをしたんだけど、僕が投げたボールをその6年生はとれなかったの!」
「僕は6年生のボール全部とれたんだよ!」
「みんな僕のこと世界一うまいって( *´艸`)」
「だってさ、僕すごい投げるの早いし」
「1年生の時はあんまり早く投げれなかったけど、2年生になったくらいからだんだん早くなってきて、今ではめっちゃすごいよ!」
「ボール怖くないの?」
「全然、怖くないよ~」
「4年生になったら、ドッチボールクラブにするんだ!」
「ドッチボールクラブに入ってほしいって言われたんだよ~」
と、ざっくりとこういった内容。
これを学校を出発してから通級教室に着くまでの約15分間、ほぼずっと息子一人でしゃべりっぱなし(笑)
よほどうれしかったようです(^^)
早口で話すものだから、吃音障害を抱えている息子はどもるどもる(^-^;
そして、まだまだ説明の苦手な息子は5W1Hをうまく使いこなすことができないので、随所「誰が?」「何を?」と質問をしないとすぐにぱっと内容が分かりませんでした(笑)
でも、言葉をしゃべっている姿を想像すらできなかった幼児期の頃を思い出すと、マシンガントークまでできるようになったのかと、息子の話を聞きながら思いにふけっていました。
たくさんしゃべれるようになって良かったね・・・
自分の気持ちを相手に伝えられるようになって良かったね・・・
この毎週ある通級の時間、クラスで一人授業を早退して「今日はみんなは5時間授業なのに、僕だけ6時間授業だね」って言うこともあったっけ?
本当はみんなと同じ5時間で一緒に帰りたいよね?
「うん、そうだね~」「でも自分だけじゃなくて、他のクラスの子とか他の学校の子とか通級に来ている子もたくさんいるよ!」って、私はさらっと流すことしかできなくて。
そんな会話も今ではでなくなって、この日は通級の日っていうことがしっかりと本人の中で定着し、何も文句を言うこともなく、何も疑問に感じることもなく、すんなりと通級に通ってくれている息子を見ていると、何か心にぐっとくるものがあります。
通級だって療育と同じように目に見えた変化がすぐに現れるものではありません。
未だにふと「友達と遊ぶ時間を削ってまで行く意味はあるのかな?」と思うことすらある程、とてもとても地道な世界です。
でも、療育や通級で学んだことを実生活に落としていくことによって、その効果は何倍にも膨れ上がるとも思っています。↓
それが気休めでもいい・・・
何も行動しなければ、あの時こうやっていたらどうなったのかな?と後悔してしまうと思います。
だから、どれだけ効果があるのかも分からない通級でも一生懸命に通っているんです。
「やれることはやった」と心の迷いを失くすために・・・
ただ、これは私の自己満足です。
この通級の時間を頑張ってくれている息子に対しては、他の時間で自分の時間を満足できるように私が意識していかなければいけないと思っています。
そんな中で、息子が自分で見つけた楽しい時間。
その一つがドッチボール。
私は先日の息子のマシンガントークから、しっかりとその息子の時間を確保し応援し一緒に喜びを分かち合ってあげたいなと思いました。
「すごいね!」
「4年生になったら頑張ってね!」
自分で好きなことを見つけて、自分で進む道を決めた第一歩。
それが学校のクラブ活動です。
私が一切介入することなく、全て自分で決めた大切なドッチボール。
普段から休み時間によくドッチボールやっていたもんね(^^)
『何も好きなことがなくて、何もやりたいことがない・・・』
のではなくて、
『これが好きで、これがやりたい!』
と思えた、その気持ちを絶対に大切にしていこう(^^)/
だから、お母さんは一生懸命に話を聞いて、一生懸命に他との時間を調整して、あなたが好きなことをやれる時間をしっかりと確保できるように頑張るから。
そうすれば、通級も勉強もまた頑張れるもんね!
大変なことを頑張るだけに偏らないように、ドッチボールに限らず大好きなことをどんどん見つけてそこに熱中できる時間も増やしていこう!
(虫もすごい大好きだよね~)
マシンガントークができるようになったことに感謝!
また一つ、得意なことが増えたことに感謝!
自分で好きなことを見つけて、自分の道を決めることができたことに感謝!
そして何よりも・・・
休み時間にみんなの輪に入って、楽しく学校生活を送れていることに感謝・・・
息子一人の力ではどうにもならない世界・・・
発達に問題があったって、それを受け入れ仲間に入れてくれる周りの子供たちに感謝・・・
本当にありがとうm(__)m