子供の幸せを願って

~未熟児で産まれ、知的障害・言語発達遅延を患った息子の成長において私ができること~

勉強の見直し失敗談~欲張りすぎずに、その子に合った方法で~

言葉の遅れによって説明力が弱く、理解している語彙の数も少ない息子くん。

 

日々の日記や学校の宿題の作文なども主語と述語がかみ合っていなかったり、お題に対して内容がずれたことを書いたりと、まだまだ思うように言葉をうまく使いこなせず、文章構成が身に付いていません。

 

そんな息子に対して、いつも公文の国語の宿題はそのまま先生に託さずに、まず私がチェックをしています。

 

なぜかというと、次回の公文の教室日までにワンクッション見直しを行うことによって、文章を読んだり考えたりする回数が増え、さまざまな表現や漢字に触れる頻度が高くなるため、少しでも多くの文面を頭に叩き込んで定着させてほしいとの思いから、このような方法をとっています。

 

また、家庭で直すことにより、公文の進みも多少は早くなるので、先取り学習を重視している私にとっては好都合なのです。

 

初めは、私がチェックをして間違っている箇所のみ本人に考えさせていたのですが、そのうち、自分で間違いを見つける能力も今後必要になってくるのでは?との思いから、まず私がチェックをして間違いがあれば、その間違いの場所を教えないまま本人に見直しをさせ、自分で間違いを探すところからやらせてみることにしました。

 

息子はすでに小学校3年生。高学年もあっという間に迎え、中学生へと進んでいくことでしょう。どんどん内容も難しくなり、範囲も広がっていって、テストの時には余った時間で見直しをして、自分で間違いに気づく力が必要となってきます。どれが正解でどれが不正解か・・・そしてケアレスミスはないかというところまで。

 

そういった能力を今のうちから癖づけることによって、いざ必要となった時にその能力を発揮できるようになれば、今後の学習においてプラスになると思ったのです。

 

そんな理由で、ある時から始めた『自分で間違い探しプロジェクト!』

 

もう息子は「どれ?どこが違うの?!」とパニック寸前。。。

そして、正解の問題を間違った答えに書き直してしまう始末。。。

その日やった課題を全て初めから考え直さなくてはいけないのですから、そうなるのも仕方ありません。

 

そうやって日々を過ごしていくうちに、自信がある問題と自信のない問題がだんだんと分かってきた息子。

 

見直しをする際に「ここと、ここ・・・だよね?」と自信のなかった問題に狙いを定めることができるようになってきました。

 

やっぱり、このやり方に変えて良かった!と思う反面、公文だけでなくその他も頑張っている息子に大きくのしかかる負担が気になり始めました。

 

特に言葉が苦手な息子にとって、せっかく一生懸命考えてやった問題をまた一から見直す労力は並大抵のものではありません。

 

「もう見直しやりたくないよ!」ということもしばしば。

私が「見直しして~」と言うと、うんざりする息子の顔。

それでも、繰り返しやればだんだんと身に付くチェックの仕方。

 

大変なのは分かっている・・・大変なのは分かるけど、これから大きくなった時にきっと息子を助けてくれる大切な能力。

 

どうしよう、どうしよう、どうしよう。。。

 

 

 

 

 

たくさん悩んだあげくに、『自分で間違い探しプロジェクト!』はしばらく封印することにしました。

 

学習はまだまだこの先も続いていきます。しかも、どんどん内容が複雑になり、今はひとつひとつをこなしていくので精一杯です。

 

『自分で間違い探しプロジェクト!』はチェック能力はあがるかもしれないけど、もっと大切な学習意欲が損なわれてしまう。

 

勉強は長く長く地道に積み重ねていくことが大切です。

 

今の息子にとってはキャパを超えてしまいそうだったので、また初めのやり方の《私が見直しをして、間違いのみを息子に考えさせる》方法に戻しました。

 

でも、自分で間違いに気づく力もとても大切なので、また息子の成長を見計らってチャレンジしてみたいと思います。