発達凸凹の影響か?!息子が算数でなかなか崩せない壁とは?~苦手な想像力と戦うためにできること~
つい最近、落ち込んだことがありました。
それは、『息子が小学校の算数プリントを解けなかった』ということ。
これだけ聞くと「え?それだけで?」ってなりますよね。
でも、私にとったら、その算数の問題が重要だったんです。
その問題とは・・・
『つよしさんの家から駅までの道のりは1㎞200mです。そのとちゅうに交番があります。交番から駅までの道のりは400mです。』
↑つよしさんの家から交番までの道のりは何mでしょうか。
というもの。
それに対する息子の答えは・・・
1㎞200m+400m=1㎞600m
足し算してる・・・(-_-;)
「ねえ、もう一回問題読んでみて。」と読ませても・・・
息子の反応は「・・・・・」
もう、このように1度の式で答えを出せる問題は、だいぶ前に私の中ではクリアしていたものでした。
そして、今は式を2回たてないと答えを出せない問題にチャレンジをしていて、そこも少しづつ克服できてきて・・・↓
この問題の何の言葉が理解できていないのか・・・
「道のり?」「とちゅう?」・・・私はその言葉を改めて説明したところ、息子は「分かってるよ。」と。
でも、言葉が分かっていて、式も一回だけで計算自体は得意なのに、その問題が解けないんです。
文章や言葉だけで難しい場合は、私はいつも「図」や「絵」を書いて更に説明をします。
式を一回たてれば済む問題であれば、この時点で「あっ!」と気づいてくれるのですが、今回はその「図」を書いても分からない・・・
今までも似たような問題があったはずなのに・・・
そして、次に息子が書いた式はこうでした。
1㎞200m+800m=2㎞
計算が得意な息子はどうやら答えの800mという数字が思いついたよう。
でも、式が成り立っていない・・・
何度も何度も練習をして苦労して解けるようになった問題も完璧ではなかったか・・・
そもそも、知的障害と言語発達遅滞の後遺症なのか・・・息子は想像力が非常に乏しいので「文章から情景を想像する」ことがとても苦手なんです。
文章通りに「絵」や「図」をさらっと書ければまだいいのですが、視覚認知の弱い息子はその「絵」や「図」を書くことがうまくできない。
試しに書かせてみると、幼すぎる絵でその文章とは違った関係性のものになってしまうので、そこから解答を導き出すことも難しい・・・
だから、まず「絵」や「図」の書き方から教えることになるんです。
でも、言葉よりも苦手な視覚認知・・・↓
これがなかなかうまく書けない・・・
うまく書けないのなら、頭の中で想像できればいいのですが、今度は「言葉」と「イメージ」がなかなか頭の中で結びつかない・・・
そこを一つ一つ何度も練習しながらやってきて、「もうクリアした!」と私の中で思っていた上記のような問題・・・
でも、問題の出され方が少し変わるだけで、息子の中では応用が利かなくなってしまうようでした・・・
そうならないために、様々な教材を使ってやってきたつもりだったのに・・・
この調子で中学、高校と進んでいけるのか・・・
現在の息子のIQは普通学級在籍レベル。(息子の発達指数の変化は別記事で書きます。)
数値は普通になっても、細かく分析をしたらやっぱりかなりの凸凹があって・・・
その凸凹の発達がこういった困難を生み出すわけです。
だから、そんな発達凸凹を抱える息子が健常児の世界で生きていくためには、一生懸命に努力をするしかないんです。
結局、手取り足取り教えて答えを出すことができたけれど、やはり「復習はとても大切だな」と感じた一日となりました。
予習をしつつ、復習を繰り返す・・・
そして、想像力をつけるために、たくさんの体験や経験をさせる・・・
学習を定着させるにはもうこれしかありません。
そんなことはすでに分かっていたことだったのに、完全にクリアできていたと思っていた問題が完全ではなかったことに、久しぶりに学習に関して落ち込みました。
ただ、ここで私の長所が生かされます(^^)/
それは・・・
嫌な気持ちを引きずらない♬
ということ(^^)
これは日々の日常生活で子供たちにも教えていることなのですが・・・↓
4.嫌な気持ちを引きずらない
子供が悪いことをして叱られた時、勉強を頑張って疲れている時、思い通りにならなくて機嫌が悪い時など、そのマイナスで暗い気持ちを引きずらないように意識してやっていることがあります。
例えば・・・
学校でトラブルを起こして叱った時は、何が悪かったのかこれからどうしたらいいのかを説明した上で、きちんと抱きしめ子供に愛情があることを行動と言葉でしっかりと伝えます。すると、子供のこわばっていた顔が穏やかになっていきます。
公文で4時間も勉強して疲れた顔で帰ってきた時は、「あ!頑張った子帰ってきた~♪」とニコニコ笑顔で抱きしめようとします。すると、子供は一気に顔が明るくなり「やめてやめて~(笑)」と笑顔で逃げ回ります。
何もかも嫌だ嫌だと言っている時には、「あれ?いやいや虫、どっかについてるんじゃない?」と体についている虫を探そうとして、くすぐったりします。すると、子供は大笑いして「ついてないよ~!」と。でも、いやいや虫はそんなに簡単には取れません。それを2~3回繰り返すと、楽しい感情の方が大きくなり、いつの間にか嫌だ嫌だと言わなくなっています。
子供は愛情とおふざけとスキンシップが大好きです。特に小さなうちは、こんな簡単なきっかけで気持ちを立て直すことが簡単にできるのです。
これらはあくまでも一例ですが、嫌な気持ちになっても、気持ちを前に向かせることができるんだよということを繰り返し教えてあげることによって、自分でも気持ちの切り替えがうまくできるようになっていきます。
※過去記事「これで100発100中?!子供の気持ちをコントロールし、安定に導く方法とは? 」より引用
上記は子供向けの方法ですが、私自身この「嫌な気持ちを引きずらない」ということはとても大切にしていることです。
だから、今回も半日落ち込んで・・・はい!おしまい(^^)/
だって、息子の成長が一筋縄にはいかないことなんて百も承知だし♪
算数の文章題の練習よりも、言葉を話す練習の方が比較にならない程やってきた!
だから、それに比べたらまだまだ!
今回の問題はできなかったけれど、今までできるようになった問題もたくさんある!
また、練習すればいいだけ!
というわけで、文章題は先に進めつつ、過去にもしっかり戻って対策を行います!
未熟児からの知的障害、言語発達遅滞、発達凸凹の影響で・・・
ひとつ何かを乗り越えたと思っても、まだまだいろいろな課題がわんさか出てきます。
そこに立ち向かうために必要なのは、やはり「気持ちのコントロール」と「忍耐力」。
大変だった妊娠中も含め、この約10年間でだいぶこの二つの力が備わってきたかな・・・と思っています。
子供たちの気持ちも大切にしつつ、これからも諦めずに頑張るぞ~!!!