発達凸凹息子の成長~どんどん高くなる山をどう乗り越えていくか・・・継続は力なり~
先週、うれしいことが二つ同時に起こりました。
ひとつは『スイミングで25メートルクロールが合格』したこと。もう一つは『公文の国語CⅡが合格』したことです。
これは単純に「わーい!すごい!やったね♪」というテンションの高い喜びではなく、心の底のとても静かな部分で「よくやったね・・・」というような、とても感慨深い喜びです。
というのも、まず【スイミング】に関しては過去記事に書かせていただいたとおり、息子は年少から年長の丸3年間ずーっと幼稚園のカリキュラムに組み込まれていたスイミングがとても苦手で恐怖すら覚えるものでした。
もちろん、最初は泣いている子も多く、入りたくないと抵抗する子供たちも何人もいました。でも、そんな子たちも年少の終わり頃にはすっかり大きなプールにも慣れ楽しく水と戯れていました。
そんな中、いつまでたってもプールに慣れることのなかった息子・・・
↓詳細はこちらをご参照ください。
年長の終わりに突然息子が「プールを習いたい!」と訴えてきたあの日から、毎週スイミングに通うことによって、25メートルが泳げるようになったのです・・・
これが、諦めない継続の力か・・・
継続することの偉大な力を感じることができました。
まだまだ、フォームも崩れていて泳ぎが得意という訳ではないけれど、諦めかけていたスイミングで25メートルを途中立つこともなく泳ぎ切ることができた・・・
私を含め本人にとってどれだけの自信となったことでしょう。
そして、【公文の国語CⅡ】・・・・
スイミングよりも日本で生きていくために必要な国語力・・・
息子は未熟児で産まれ幼少期に知的障害と言語発達遅滞を患ったため、この国語は本当に真剣勝負なんです。
公文だけでなく、通級や学校生活、読書や普段の何気ない会話まで・・・私は生活の全てを費やしてこの国語力をどう培っていくのかを考えています。
現在、その障害名が外れるところまではきていますが、やはり相当の努力をしなければみんなについていくことのできない分野です。
何度も言いますが、私も勉強ばかり意識をしたくありません。でも、息子の現在のレベルは健常児の世界で戦っていかなければいけないのです。
だから、いかに本人のモチベーションを保ち、いかに本人の負担を減らしながら学習を身に付けていくのか日々試行錯誤しながら向き合っているのです。
↓ここにその気持ちが書かれています。
だから、私はたくさんの労力をかけて先取り学習を意識してやってきました。
そんな息子は【公文の国語CⅠ】からつまずきを見せ始め、進むペースが落ちてきました。
そう、つまずいた時に足踏みができるように、この時のために私はたくさんの療育や先取り教育をやってきた・・・
大丈夫、今はゆっくり丁寧にやっていこう・・・
そして、国語CⅠをなんとか無事に合格し、次はCⅡ・・・
一つの山を越えても、更に高い山がどんどん連なっている・・・
途方もなく、とても険しい山々が先のもっと見えないところまで・・・
でも、この先の見えない山々を一歩づつ歩いて越えていく勇気は、やはり今までの山を乗り越えてきた自信が元になっています。
そんな気持ちで臨んだCⅡはやはり想像通り苦戦しました。
手が止まるようになり、「分からない!」と嘆くようになり、時間もかかり・・・本人もイライラすることが増えてきました。
でも、その都度何のために誰のためにこの辛い勉強をしているのかを説明し、このCⅡも乗り越えることができました。(この『何のために誰のために勉強をするのか』は勉強続けていくにあたって大きなモチベーションとなりますので、詳しくは別記事で書かせていただきます。)
こんなに大変な勉強を楽しいと思えればいいのですが、どんどんレベルの上がる内容に対し、なかなか楽しいと思えるところまで持っていくのは至難の業です。
だからこそ、子供たちに【親にやらされているという感情】を持たせることなく、【自分が自分のためにやっているという志】でこの学習に臨んでいってほしいと思っています。
息子にとって平凡な生活を目指すことは、健常児の子供たちが東大を目指すのと少し似ているのかな・・・と思っています。
❝現状の力よりも、更に上のレベルを目指す❞
もちろん、現状のままでもいいんです。無理せず、今の現状を保つことを目標とする。これも、素晴らしい目標だと思っています。
それらは全て、各々の価値観です。
一度は単元をいったん戻した国語CⅡ・・・
大きく戻したのはこれが初めてでした。どこまで、粘れるか・・・
↓この時の葛藤はこちらをご参照ください。
私の焦りとは別に公文の先生は上記記事のようにこのままいける・・・との判断でした。
宿題は大きく戻ったのですが、その後の教室授業ではそのままCⅡ後半を進めていく先生。
そして、ついに先週『国語のCⅡ』を合格したのです。
しかも結果は・・・
98点で時間も制限内の1郡合格・・・
私は自分の目を疑いました。
「よくやった・・・頑張ったね・・・そして、先生ありがとう・・・・」
ここまでの記事を読むと25メートル泳げて、国語も年齢相応で、特に問題ないのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん本人の眠っていた能力もあると思いますが、ここまで来るには未熟児で産まれてからの日々のたくさんの積み重ねがありました。
今は、なんとかみんなについていっているけれど、正直必死です。
しかも、以下の過去記事にも書かせていただきましたが、努力と結果が比例してこない分野もあります。↓
そして、記事には息子の言葉は普通に書いていますが、基本吃音があり「ぼ、ぼ、ぼくは」「あ、あ、あ、あのね」といった感じです。繰り返すだけでなく、最初の音が伸びたり、最初の音が詰まってしまったりと吃音症状の全てが出ています。
また、舌が思うように動かせずに未だ出せない音もあります。
さらに、分かりやすい説明や時系列を整えた会話がまだできません。
本当に少しずつ、一歩ずつ歩んでいっている感じです。
でも、今回の二つの合格のようにしっかりと結果がついてくることもある。
だから、私はこれからも諦めずに頑張っていきます。