予測できる【トラブル】を未然に防ぐ方法~なかなか手ごわい吃音障害・・・息子の気持ちを強くするには?~
息子はさまざまな課題を抱えておりますが、表面的に一番分かりやすいのはやはり【吃音障害】でしょうか・・・
このブログの息子の言葉は全て普通に書いていますが、基本的に「そ、そ、そ、それでね」「あ、あ、あ、あのね」といったように文の初めの音を繰り返したり、「ぼーーくはね」「こーーれがね」と初めの音を伸ばしたり、「っっあしたはさ」「っっどっこいくの?」などと言い出しが詰まってしまったりします。
息子の場合、この吃音障害には波があり、ましな時とひどい時が繰り返されている状況です。
言語聴覚士さんによると、必ずしもテストや発表会など緊張した時にそれらがひどくなるのではなく、長期休みの前や旅行前など楽しみにしている場合でも吃音障害が目立つことがあるようです。
つまり、『普段とは違う状況になった時にこの吃音障害がひどくなる傾向がある』とのことでしたが、息子の場合はそれらも関係ないのでないかな?というくらいに、いつでもどんな時でも、急にひどくなったり軽くなったりしています。
特にひどい時には、言葉が詰まってしまい「ん・・・ん・・・」と顔を赤くしながら息苦しくなりながら、そして、体全体に力を入れながら一生懸命に話そうとするのですが、そのまま言葉を出せずに諦めてしまうこともあります。
もうこの波のある状態が、少しおしゃべりのできるようになってきた6歳くらいからずっと続いているのです・・・
私は気にしないように気にしないように、本人の話を最後まで聞くようにし、私自身はなるべくゆっくり話しかけるように意識はしているのですが、未だに本人のしゃべり方には慣れることができません。
特に吃音障害がすごいひどい時には、聞いているこっちもすぐに言葉が出せないことにもどかしく苦しくなるくらいで、あまりの不憫な状態に涙が出そうになるときもあります。
でも、このすごいひどい時期も長くて数か月・・・
気づいた時には、また楽になってくる・・・
大丈夫だよ。ずっとは続かない・・・
それでも、ここまで話すことができるようになったことは、昔の息子を考えたら本当に奇跡のようなもので、もちろんスムーズでなくても現在会話ができていることに幸せな気持ちでいっぱいです。
そして、今はその吃音障害が軽い時期で、それなりにスムーズにしゃべることができています(^^♪
さらに、少しずつ息子も❝音を出しやすいしゃべり方❞が本人なりに分かってきたようで、しゃべりづらい時は一旦【深呼吸】をするとしゃべり出しがスムーズにいくようです。
ただし、そこで問題となるのがまわりのお友達の反応・・・
大人だったら、いろいろな事情が分かるので、そういった子を見ても特に何かがあるわけではないと思います。
でも、子供たちは興味津々です。これは子供たちが悪いのではなく、当たり前の現象です。
だから、私はそのことを想定して息子自身がお友達に言われるであろうことを、今まであえて直接本人に言ってきました。
「ね~何言ってるのか分からないよ?」「あ、あ、あ、あのねって言葉はないよ~」と。
ここでポイントなのは、もちろん厳しく言うのではなく、さらっとにっこり笑って明るく言うのが大切です。
でも、これは私にとって大きな賭けでした。
これを言われて本人がしゃべるのが嫌になってしまうか、それとも、普段からそういうことを言われることによって、この【嫌な言葉】に慣れることができるか。
私はこの言葉を大きくなってから言うのでは上記の前者になってしまうと考え、まだ何も分かっていない幼い頃からたまにこの言葉をわざと投げかけていました。
また、過去記事にも書かせていただきましたが、こういった本来傷つく言葉でも急に他の人から言われるのではなく、愛情ある母親である私が明るく口にすることによって本人の中でそこまで気にすることなくその言葉が受け入れられるのではないかな?という思いがありました。
そして、幼稚園に入り、早速「〇〇くん、何言ってるか分からない~」と言われたりしましたが、その時はまだ息子自身の理解力も乏しかったため、特に気にする様子もなく過ごしていました。
また、直接私に聞いてくる子もいました。「〇〇くんのおしゃべりが分からないんだけど??」
その都度、私は「おしゃべりが苦手だから、今練習しているんだよ~(^^)」と子供たちに説明し、その話を聞くとみんなも納得してくれました。
まだまだまわりも幼稚園生。そこから、からかいやいじめに発展することはありませんでした。
そして、いざ小学校入学・・・
私にとって大きく覚悟をしている【言葉に関するいじめ問題】。
やはり、入学後も息子はお友達にまねをされたり、「変だよ~」と言われることがありました。でもその都度、先生が注意をしてくださり、事態が大きくなることなくなんとかここまでやってこれています。
でも、息子は私の想像以上に強く育ってくれていた・・・・
そんなちょっとしたからかいには全く動じず、毎日楽しく学校に通う息子。
つい最近も、公園で息子がお友達に「なんで、こ・こ・こ・これはね、とか言うの??」と聞かれていました。
すると息子は・・・
なんとニコニコ笑顔でスルー(^^)
そのままその質問に答えることなく、また普通に遊び始め、それにみんなもついていきました。
これが、息子の強み。
この明るさと、まわりの言葉を気にしない強さ・・・
もともとの性格もあるとは思いますが、私も今まで家庭の雰囲気が明るくなるように意識をしたり、子供たちと一緒にふざけて遊んだり、子供たちの笑顔をとても大切に考えて育ててきました。
そして、「みんな得意と不得意がある」という大事な話を何度も言い聞かせ、「自分の苦手を気にすることはない」という話も何度もしてきました。
この内容は下記の記事に書かせていただいております。↓
もしかしたら、この働きかけが無意識のうちに息子のものとなっているのではないか?
そして、今まで普段の生活でその嫌な言葉をさらっと言われてきたことによって、その言葉に対する慣れや抵抗力がついているのではないか?と感じずにはいられませんでした。
もちろん、まだまだ本格的なからかいやいじめには発展していないため、いざ大きな問題となった時はそんなに簡単に気持ちを保っていくことは難しいかもしれない・・・
でも、きっと私の思いは息子に伝わっているはず・・・
私にとっても息子にとっても大きな【いじめ問題】。
出来る限りさまざまなことを想定して、その【いじめ】を回避できるように対策をしていこう・・・
明るい性格を作る、何を言われても動じない心を作る、自分にはこれがあるという自信を作る。
そして、過去記事にも書かせていただいた『クラスへのお迎えは蔓延の笑みで』という内容も、私なりの❝いじめ対策❞です。↓
もちろん、この私なりの対策がどういう結果をもたらすのかは分かりません。
特に幼い頃から息子のおかしいしゃべり方を私から指摘する声かけは、本当に大きな賭けでした。
でも、今のところはそれらがうまく噛み合い、いい方向に作用しているような気がします。
先のことは分からない・・・
でも、私は自分自身が将来のプラスを見据えた行動であれば、それを信じて頑張っていきたいと思っています。