子供の幸せを願って

~未熟児で産まれ、知的障害・言語発達遅延を患った息子の成長において私ができること~

「発達支援施設」及び「専門知識を有する教員」の不足について~与えられた環境で自分には何ができるのかを考える~

昨日は通級に行ってきました!

 

「昨日は・・・」といっても、毎週火曜日は通級の日です(^^)↓

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自転車で約15分程度の別の小学校へ行きます。

 

私が住んでいる地域は全ての小学校に通級指導教室が併設されていないので、自分の小学校にない場合は、放課後や授業を数時間抜けて、それぞれ決められた日に別の場所まで通うことになります。

 

この自転車で15分・・・

 

近いようで遠いです( ;∀;)

 

天候が悪い日はすごい気合いが必要です(笑)

 

支援学級は全ての小学校に併設されているけれど、通級指導教室は地区にちらほらあるだけ・・・

 

また、通級の先生も不足しているので、場合によっては思うように通えないお子様もいらっしゃいます。

 

 

 

現在の療育センターや発達支援施設の待ち状況や通える頻度を考えると、この分野はもう少し手厚くしていった方が時代の流れに合うような気もします。

 

ただし、難しい分野だからこそ、特別な知識を持つ教員の獲得が十分にできなかったり、予算や敷地の確保など多くの課題があるのだと思います。

 

 

 

ただ、軽度知的障害と言語発達遅滞を抱えた息子との今までの戦いを振り返ってみると、やはり今までの療育や通級での指導は大きな力になってくれていると思っています。

 

だからこそ、もっと多くの子供たちがこういった機会を積極的に受けれるような体制が整えば、その子供たちの未来もそのご家族の未来も大きく変わっていくのではないかな?と思いました。

 

もちろん、そういった子供たちの療育や教育は施設に丸投げすることなく、家庭が主体で行うつもりでやるべきだと思っています。

 

なぜなら、子供と接する時間が長いのは親だから。

(ご家庭の事情にもよります。)

 

でも、こういった分野に携わっていなければ知識がないんです・・・

 

だから、『療育センターや通級・支援級、その他発達支援施設などを通じて、専門の知識を親が学んでいく』という流れをしっかりと作っていく必要があると思います。

 

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ただ、今の現場を見ている限り、その入り口である発達支援施設が圧倒的に少ない現状と、専門知識を持った教員不足による先生と親とのコミュニケーション低下の現実を感じます。

 

地域にもよると思いますが、小学校の支援級自体も特別な資格がなく、通常の教員免許で担当ができるそうです。↓

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これは、個々人の教員に対する不満ではなく、障害児に対する制度の問題であると思っています。

 

障害児は普通の子供を教育するのとは全く違います。

 

一つ言ってみんなが理解できることを、十も百も工夫をして諦めずに教えていく必要があります。

 

学力だけでなく、心の問題、生活の仕方、生き方全てに注意を払っていく必要があります。

 

もちろん、健常児の子供たちも様々な課題にぶつかるとは思いますが、障害児が抱える課題はそれ以上です。

 

私は「だから健常児が楽なんだ」ということを言いたいのではなく、国の制度自体が変わることによって、もっと救える障害児やそのご家族が増えるのではないか?ということ。

 

 

 

未来の日本のために、全ての子供たちが平等に教育が受けれるよう保育料を無償とした背景に加味して、少しでも障害児の分野の充実も図ることができたら、更に良い日本を作っていけるのではないかな?と思いました。

 

まだまだ少数派の障害児の世界・・・

 

でも、発達障害という言葉が世間でよく使われるようになってから、そこで苦しむ人たちが爆発的に増えているような気もします。

 

ただ、もしかしたら、今までは気づかなかっただけで、世間でそこを強調されるようになったからこそ、診断がくだる方がたくさん出てきたのかもしれません。

 

そして、その流れに国の対策が追いついていないように思います。

 

国にとったら、障害者は優先順位がそこまで高くないのかもしれない・・・ 

 

 

 

でも、これだけは言えることがあります。

 

療育で学んだこと、通級で学んだこと、ハンディキャップを抱えた子に対する心のコントロール・・・更には、自分自身のコントロール

 

これら全ては健常の世界でも大いに役立つことがたくさんあるということ。

 

ハンディキャップや障害の世界に力を入れることによって、困ったことに対する問題解決能力が上がるんです。

 

だからこそ、そういった分野にもしっかりと目を向けるということがとても大切だと思います。

 

長い目で見た時に、この問題解決能力を向上させていくことが、国にとっても大いにプラスに働くと思っています。

 

 

 

でも、そうやって言うのは簡単。

 

では、私は何か国を動かせるのか?

 

いや・・・、何もできません。

 

国だって、もっと多くの課題を抱えていて、それぞれに優先順位がある。

 

あれもこれもできるのなら、そもそも問題なんて起こらない・・・

 

だからこそ、今ある現状でどうやって精一杯個人がやっていくのか?

 

与えられた環境で、自分は何をできるのかを考える。

 

 

 

そうやって行きついた先の「家庭療育」・・・

 

昨日の通級では吃音の発声練習を学びました。

 

高学年以降に取り入れる内容ですが、本人が分からないように少しづつ遊びの中で、そして運動の中で取り入れていこう・・・と。

 

やること盛りだくさんですが、私も私なりの優先順位を立てて頑張っていきたいと思っています。