お父さんへ~普段言えない私の気持ち~
今週のお題「おとうさん」
お父さん。いつもお仕事お疲れさまです。
お父さんが若い頃に脱サラをして、ラーメン屋を開業してからもう45年近く経つのでしょうか?
私が産まれた時には、すでにラーメン屋さんだったお父さん。
いつも夜中の3時4時まで働き、帰ってくるのが5時なんていう日もざらにあって・・・
それでも、また10時には起きてお店へ向かう。
毎日重い中華鍋を振って、腱鞘炎にもなって、よく腕に湿布や包帯を巻いていましたね。
雨の日も風の日も、暑い日も寒い日も、バイクに乗って出前を届けたり。
そんな、過酷な毎日がもう45年近く・・・
それでも、お父さんの口から弱音を聞いたことがありません。
睡眠もしっかりとらずに、すごい疲れているはずなのに「俺はラーメン屋が好きなんだよ。」と。
若い時はそれでも平気かもしれない・・・・
でも、今は高齢。
それでも、「まだお店は続ける。」と。
本当に倒れるまで働き続けるんじゃないかな?と思ってしまう程のそのパワーはどこから湧いてくるのだろう・・・
お父さんに直接質問したことはないけれど、きっと家族を守るためなんじゃないかな?
また、45年近くやってきたお店への愛情だったり、今まで仕事一筋で生きてきたからこそ、それが生きがいになっていたりするのかな?
毎日、汗水たらして働きづめの人生。あらゆる時間を犠牲にしてまでも働くこと一筋のお父さん。
こんなに体を酷使してまで仕事に生きるお父さん。
きっと働くことが幸せなんだろうな・・・と周りに思わせてしまう程のすごみ。
もっと辛いことや苦しいこともたくさんあるはずなのに、それを全く感じさせないお父さんは偉大だと思います。
私がまだ子供の時、夜中に帰ってくるお父さんの気配で起きてしまったりして、当時は嫌だな・・・と思っていました。
でも、自分が大人になって、子供を産んで一生懸命に育てているうちに、親のすごさを実感できるようになってきました。
私はお父さんに怒られた記憶がありません。
私が小学校の時に悪いことをしても、何も言わずに見守っていてくれましたね。
そんな暖かいまなざしでいつも包んでいてくれていたのに、どうして私は子供にイライラしてしまうのだろう・・・
それが、不思議でたまりません。
お父さんのように、黙って子供たちを見守ってあげたい。
でも、ハンディキャップを抱えた息子を穏やかな気持ちで育てていける程の大きな器がまだ私にはないようです。
自立までの道が長すぎて・・・
そこを目指すまでの労力が膨大で・・・
そもそも自立ができるのかさえ分からなくて・・・
それは健常児の子も同じだけど、スタートラインもその後の発達速度も吸収力もみんなと違くて・・・
でも、息子の今のレベルは健常児の世界で戦っていかなければいけない・・・
ここまで成長してくれた素直な喜びと、ここまで成長したからこその大きな不安もあります。
もちろん自立が全てではない。
自立できなかった時のこともしっかり考えて、想像できる範囲での対策は今からしているつもり。
お父さんとは違った愛情表現になってしまうかもしれないけれど、私はこの大事な息子と娘を立派に育てていきたい。
この先、どうなるのか全く分からないけど、苦しい時でもどんな状況になっても光を見つけられるような大人になれるように育てていきたい。
私が困難にぶつかった時は、「まだこの先いろんなことがあるよ!」といつも笑っているお父さん。
私も苦労を苦労と感じないくらいの領域まで持っていけるのだろうか・・・
お父さんが仕事以外にもたくさんの苦労をしているからこそ、その言葉と表情には重みがあります。
そう、何もない人生なんてない。
いろんな壁が立ちはだかるのが人生。
辛いことも苦しいこともあって当たり前。
その中で、どう道を切り開いていくか。
身近なあの人のように、想像を絶する苦しみの中でもいかに光を見つけられるか・・・・
お父さんも、あの身近な人の苦しみは感じ取っているはずです。
それでも、何事もないかのように過ごす。それが、私のお父さん。
もし、お父さんが倒れて入院してしまったら、その時はこのブログを全部読んでもらおうかなと思っています。
ここには子供に対する気持ち、人生に対する私の心がたくさん詰まっている。
その時、お父さんの心も語ってもらえるかな?
普段はなかなかこんな話ができないから、最後に時間を作ることができた時に試行錯誤しながらも立派に生きようとしている娘の姿を感じ取ってもらえたらなと思っています。
でも、突然逝ってしまったら?その時はもっと早く読んでもらえばよかったと後悔するのかな・・・
まあ、どちらにせよ今のお父さんは忙しすぎて、今まで書き溜めてきたこの長い文章は読む時間がないね(笑)これからもしばらくここにいろいろな気持ちを綴っていこうと思っているし、お父さんが入院する頃には膨大な量になっていて、それはそれで読めないかもね(笑)
お父さんに立派に育ってくれたなと思ってもらえるように、私は自分の人生をかけて二人の子供たちを一生懸命に育てていきます。
私は強靭な精神力を持つお父さんの子供。
私にはその血が流れている。
大丈夫。きっと私にもできる。
その姿を、また黙って見ていてね・・・
私の身近な存在については以下で少し触れています↓