子供の幸せを願って

~未熟児で産まれ、知的障害・言語発達遅延を患った息子の成長において私ができること~

保護者に向けた先生の隠されたメッセージ~低学年のうちに身に付けたい力とは?~

先週、子供たちの「授業参観」及び「クラス懇談会」がありました。

 

だいたい、❝優等生の娘❞の授業は気楽に見て、❝発達凸凹の息子❞の授業は真剣に見ています(笑)

 

何ができるようになって、何が課題なのかを自分なりに分析し、それを家庭学習にフィードバックする。

 

常に真剣勝負です。

 

今回も二人の授業参観日が重なったため、半分づつしか見ることができませんでしたが、しっかりと収穫もありました。

(娘の発達は今のところ全く問題がないので割愛させていただきます。)

 

 

 

息子の不得意分野である「感想」を書く授業。国語だけでなく、社会や理科、道徳や学活まで、特に3年生からいたる場面でこの「感想」が求められるようになってきました。

 

それを見越して1年生から始めた日々の日記。↓

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初めは1行から始まって、2行3行と増やしていき・・・

 

その後、接続詞や過去・現在・未来の言葉の使い方・・・

 

そして、自分の気持ちの表現の仕方など・・・

 

公文の国語教材の力を借りながら、一歩ずつ一歩ずつ歩んできました。

 

未熟児で産まれ、知的障害と言語発達遅滞の影響で5歳までまともに話すことのできなかった息子と、こうして地道な道のりを歩いてきたのです。

 

2年生の時は、先生に「思ったことを書いてください」と言われたって、すぐに鉛筆を走らせることができずに、困った顔で周りをキョロキョロと見渡していたのに、3年生に入ってからは、その感想を書くタイミングで悩むことなく自分の思いを書き始めることができるようになっていました。

 

今までの努力がまた一つ実を結んだ・・・

 

 

 

息子のクラス懇談会では、先生が【授業で気をつけていること】や【後期の目標】について話す場面がありました。

 

まず、【授業で気をつけていること】は「復習」に力を入れているということ。

 

担任の先生は今まで高学年を持つことが多く、その時に子供たちの算数でのつまづきが気になっていたようです。

 

特に積み重ねが重要となってくる算数では、1年生からの土台をしっかりと築き上げなければ、先に進んでいくことができません。

 

この算数の土台をしっかりと固めることができないと、高学年になってから苦労をするということです。

 

そんな子供たちをたくさん見てきた先生は、「算数の復習にしっかりと力を入れている」とおっしゃっていました。

 

 

 

先ほどの息子の「感想文」もそう・・・

 

学習は常に先を見越して準備をしていく必要が出てきます。

 

その場その場限りの勉強に注目をしていると、どのくらいのペースで理解していけばいいのかが分からなくなってくるんです。

 

そうして、学習理解が遅れてしまえば、どんどんそのしわ寄せが後半たまってくる。

 

だから、低学年の授業はとても大切なんです。

 

簡単な内容だからこそ、確実にしていく必要がある。

 

また、簡単だからこそ、「学習の習慣」を身に付けることができる。

 

学習において、大きな鍵を握るのは低学年と言っても過言ではないと思います。

 

 

 

もし、この大事な時期に土台をしっかりと固めることができなかったら、高学年になってから大きな苦労をするのが目に見えています。

 

だから、何か苦手な分野がある子供たちには、先を見越した❝先取り教育❞が必要になってくるのです。

 

前もって準備をしていけば、時間にも余裕があって心にゆとりができます。

 

でも、授業の流れで理解が追いつかなければ、時間がなくなり「焦り」だけが募るのです。

 

ゆとりのある中での努力か、ゆとりのない中での努力か・・・

 

どちらが気持ち的に楽なのかは一目瞭然。

 

 

 

先生は高学年になって子供たちが苦労をしないように、復習をしっかりとやってくださっていますが、正直、苦手分野がある子供たちにとっては学校の授業だけでは足りない部分が多々あると思います。

 

それは、学習の定着には繰り返しが必要だから。

 

すなわち、膨大な時間が必要なんです。

 

だから、私は先生の「復習に力を入れています」という言葉から、「高学年になってから苦労をしないように、家庭でもしっかりと復習を行い、今の基礎を固めていきましょう」という隠されたメッセージを感じ取ることができました。

 

 

 

また、【後期の目標】として掲げていた「漢字」と「忘れ物」。

 

これに関しても、「復習」と同様に家庭での協力が必要なんです。

 

学校が掲げる目標は先生と生徒のものだけでなく、私たち親の目標でもあります。

 

だからこそ、私たち親は学校と一丸となって子供たちの教育にあたる義務があるんです。

 

 

 

でも、それぞれの家庭の事情もあるため、先生たちは宿題以上の負荷を親にかけることがなかなかできません。

 

あとは、親の自主性・・・というわけです。

 

だから、こういった懇談会などを利用して、先生たちが気をつけていることや目標を私たち親に伝えることによって、少しでも意識をしてもらいたいという意図があるのだと思います。 

 

 

 

【癖】や【習慣】というものは良くも悪くも大きなパワーを持ちます。

 

だから、小学生の頃から良い習慣をつけてあげることによって、それが中学高校とつながっていくんです。

 

たとえ、どんなに親が忙しくても15分でも30分でも時間を作ることはできるはず。

 

そんなちょっとの積み重ねが大きな力へと変わっていくと思います。

 

 

 

私の周りにも2年生あたりから、学習についていけない子供たちが続出しています。

 

そして、その子供たちに共通しているのが何事も「継続する力がない」ということ。

 

すぐに諦めてしまう・・・

 

これは大きくなってからだと本当に大変です。

 

学習が簡単なうちに、この「継続する力」を備えることは、今後の高学年以降に向けての大きな鍵となります。

 

 

 

子供たちの「日々の習慣」を作り、そしてすぐに「諦めない力」を培っていくのは、親次第です。

 

生活を工夫し、ここに大きな労力をかけていくことが、子供たちの明るい未来を作っていくと思っています。

 

だからこそ、高学年になってから後悔しないように、低学年のうちにこれらの力を備えることが、とても大切だと思っています。

 

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