苦手な算数文章題への対処方法~できる問題とできない問題の線引きをしっかりと行う~
言葉の課題がある息子にとって、算数の文章題も大きな困難をきたしています。
計算は得意だからこそ、それを文章題にも結び付けて、算数自体を得意にさせてあげたい。
そんな思いから、学校がお休みの日は算数の文章問題にも取り組んでいます。
どのようにしたら、ひとつづつクリアしていけるのか。。。そんなことを試行錯誤しながら、さまざまな方法を考え一緒に頑張っています。
算数の文章題はそれぞれの四則計算がまとまっていては、あまり文章を理解していなくても、そこにある数字を埋め込めば式を立てることができてしまいます。
例えば・・・
①公園にすずめが3羽いました。そこに4羽遊びにきました。全部で何羽になりましたか?
②バスに10人乗客が乗っています。そして、バス停で7人乗りました。今、バスの中には何人いますか?
③チョコレートを9つ、あめを5つ持っています。合わせて何個になりますか?
などと、足し算ばかりの問題が集まってしまっていると、次も足し算だなという予測がついてしまうのです。
もちろん、最初はそれぞれの計算方法を学び、それぞれの計算方法がまとまった文章題で練習を行う必要があります。
息子の場合、計算能力は高いので現在はその段階は終了し、以下のような四則計算が混ざった文章題に取り組んでいます。四則計算を混ぜることによって、文章をしっかりと想像し理解ができなければ、式を立てることができないのです。
四則計算が混ざった文章題とは、例えば・・・
①折り紙が18枚あります。今日、お母さんが200枚入りの折り紙を買ってきてくれました。もともとあった折り紙とあわせて何枚になりましたか?
②小さなプリンが6個あります。3人兄弟で分けるには1人何個もらえますか?
③5人座れる長椅子が6脚あります。最大で何人座ることができますか?
④200ml入っている牛乳を飲んだら、50mlあまりました。何ml飲みましたか?
などと、さまざまな計算方法を使う文章題を混ぜます。
こうすることによって、予測ではなくきちんと文章内容を理解しなければ式を立てることができなくなるので、文章をしっかりと読みそれを理解していく練習になります。
そんな方法で算数の文章題に取り組んでいたところ、ひとつ壁にぶち当たりました。
想像力が乏しく、文章理解が苦手な息子くん。
ひとつの文章に2つ以上の式を立てなければ答えを出せない問題に引っかかりました。
例えば・・・
25メートル泳ぐのに、35秒かかります。75メートル泳ぎました。何分何秒かかりましたか?
といったように、割り算や掛け算、さらに単位を揃えるところまでと、複数の計算をしないと答えが出せない問題が解けないことが分かりました。
「そうか、次の課題はここなんだ!」
そこで、絵をかいたり物を使ったりして、文章を想像しやすいように工夫しながら、1つの式では答えが出せないことを教え、それを繰り返し練習していくのです。
子供と一緒に親も学習していくことによって、ここまでは分かるけれど、ここからは分からないという線を具体的に引くことができ、それに対する対応も具体化していきます。
ざっくりとこれは苦手なんだなあ・・・と親が理解している程度では、細かいフォローが難しくなってしまうと思います。
だからこそ、子供をよく観察し、いろいろなことを一緒に取り組むことによって、そんな子供の変化をとらえることができるようになってくるのです。