もしも魔法が使えたら・・・~超現実主義の私が、ふと現実から離れる時のこと~
もしも魔法が使えたら、一番に叶えたいことがあります。
もしも、一つだけ願いを叶えることができたら・・・
それは息子の吃音を治してあげること?
息子の能力を全て人並みにしてあげること?
いいえ、そうではありません。
この世には神も仏も存在せず、魔法も超能力もない、幽霊も架空の世界の話で、占いも宗教も全く興味がないような、超現実主義の私。
(それぞれの生き方、考え方、価値観、信仰を否定するものではありません)
そんな私が、ふとたまに「神様がいたら・・・」「魔法使いがいたら・・・」などと考える時があります。
それは・・・
私の姉の不治の病を治すこと。
上記記事のように、お姉ちゃんはもう23年間も体の不調と戦っています。
しかも、ここ数年は年々状態が悪化・・・
もっと前は不調ながらも普通に歩けていたのに、やがて外では杖をつくようになって・・・
そうしているうちに、「もし、外で何かがあったらどうしよう・・・」といった恐怖心と、もう長い距離を歩くことができない体の状態とが合わさって、あれよあれよという間に外出することができなくなってしまいました。
全く外に出れなくなってからは、半年以上が経っています。
こうして、都合がいい時は息子と娘を連れて実家に帰っている私。
だって、お姉ちゃんの宝物は私の子供たちだから・・・↓
だから、この土曜日はいつものように実家に帰る予定でした。
でも金曜日にお姉ちゃんから連絡があって・・・
「体調悪化した。家でも杖ついたり、ハイハイしたりしてるから、明日は来ないで。」
普段、目に見えない存在を信じることのない私・・・
ただ、こうした時には「神様はどこまでお姉ちゃんを苦しめるんだろう・・・」とか、「魔法の薬があったらいいのにな・・・」とかって思うわけです。
神経や筋肉などの問題のため、簡単に死ぬことさえも許されない拷問状態。
現代の医学では治すことのできなかった不治の病です。
むしろ、手術によって余計に状態が悪化してしまったというやり切れない思い・・・
でも、医者も人間。
神様でも魔法使いでもない・・・
常に体の具合が悪いのを基本として、その悪いなりの中にもましな時と悪化状態の時が繰り返されています。
そんな今は悪化状態の時期・・・
息子のことに関しては、「何かにすがる思い」ではなく「自分の努力でどうにかする」といった気持ちが強いにも関わらず、お姉ちゃんのことに関してはもう完全に現実の世界では解決できない状態・・・
「努力」でも「思考」でも逃れられないものがある・・・
それは、慢性の体の痛みや不快感・・・
どんな方法でも逃れることのできないものに取りつかれた姉の23年。
超現実主義の私が、唯一現実にないものをふと想像すること・・・
それが、何も解決することができないままあらゆる方法をやり切ったあとに残された思考なのかもしれません。
ただ、ふと「神様」とか「魔法」とかっていう言葉が頭の中に浮かんでも、現実は何も解決することがない・・・
だから、私の中には神も仏も魔法も超能力も霊の世界もありません。
結局、物事を解決するのに必要なのは自分の考え方。
お姉ちゃんの不治の病は解決することができないけれど、体が健康である限り、私は自分をしっかりと強くもって、前を向いて生きていく。
毎日、元気にはしゃぎまわって、もりもりご飯を食べている息子は最大の幸せを手に入れています。
その最大の幸せさえ手に入っていれば、あとは考え方次第でどうにでもなる。
「体に痛みや不快感がない」という状態が私にとっての最大の幸せなのです。
幸せに生きるか不幸せに生きるかは自分次第・・・
お姉ちゃんから学んだ大切なことを、しっかりと息子と娘にも受け継いでいこう。
そうすれば、きっと荒波ある人生を強く生きていけるはず。
一番、気遣わなければいけないのは体。
完全に体を壊してしまった先には、簡単には解決することのできない世界が待っています。
そんな過酷な状況の中でも、必死に精神力のみで生きている人がいる・・・
それが、私のお姉ちゃんです。
そんなお姉ちゃんに今朝メールをしてみたら、普段と全く変わらない元気な雰囲気。
なにこの人・・・
すごすぎる・・・
元気じゃないはずなのに、元気を感じる・・・
メールをしている間も、体の痛みと不快感に襲われているのに・・・
私はそんなお姉ちゃんの存在だけで、何でも頑張れるような気がします。
ちなみに、メールの内容は「昨日購入したパンジーの話」と「ゲームの話」(笑)
「体大丈夫?」なんて連絡はしません(笑)
だって、大丈夫じゃないから(笑)
あえて、普通の話をする。
お姉ちゃんの状況を考えずに、お出かけした報告や楽しかったことを連絡したりする。
それを、一緒に「いいね!」「良かったね!」と喜んでくれる人が私のお姉ちゃんです。