子供の幸せを願って

~未熟児で産まれ、知的障害・言語発達遅延を患った息子の成長において私ができること~

⑮初めての発達検査~2歳8カ月【新版K式発達検査2001】を受けた結果~

 前回のあらすじはこちら↓

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療育センターの初回面談を受けてから数カ月がたち、ようやく息子は発達検査を行うことになりました。

 

そういえば、1歳9カ月頃に「えい!」「ばん!」といった掛け声を発するようになった息子が、約1年をかけて言えるようになった言葉が発音不明瞭の「パパ」「ママ」「じぃじ」「ばぁば」でした。

 

はっきりとその音で発することができなくても、確かに相手を見極めて言葉を選んでいる。

 

そんな大きな変化を感じていた2歳8カ月、療育センターにて【新版K式発達検査2001】を受けることに。

 

 

その結果は・・・

 

 

【生活年齢】2歳8カ月

【発達年齢】1歳11カ月(DQ71)

【姿勢・運動】2歳4カ月(DQ79)

【認知・適応】1歳10カ月(DQ69)

【言語・社会】1歳11カ月(DQ70)

 

よって、軽度精神遅滞(いわゆる知的障害)の水準です。

 

ただし、私の印象は言語領域が当時思っていたよりも高かったこと。

 

これは発語を重視するものではなく、言葉の理解力を重視する検査であったことが影響していたと思います。

 

確かに、息子は言葉を話すことができなくても、私の問いかけなどに対して、表情やジェスチャーなどで一生懸命に自分の意思を伝えようとしていました。↓

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◇検査時の息子の様子

粗大運動面は、日常生活に大きな支障はないと思われるが、微細運動面については、折り紙や描画の際に稚拙さが認められる。

 

認知面は、見たままで用途がつかめるような課題内容(積み木つみやパズルなど)への取り組みはスムーズであったが、モデルに注目後、模倣はせずに、強要されたと感じると用具を払い落とすなどして拒否することが時折あり。

 

言語面は、表出に対して理解が先行している。他者への伝達意欲はあり、発声・発語・指さし・表情などを複合的に用いながら、自分の要求や報告を行うことができている。

 

理解は、簡単な2語文程度の指示が可能で、関心の有無に左右されることがあるが、傾聴姿勢は比較的良好。

 

対人・コミュニケーション面では、視線は合い、表情豊かで、対人交流は自然。コミュニケーション意欲は高く、他者との関わりを楽しむことができる。

 

検査時、着席行動は持続せず、課題の合間に立ち歩きがあったが、新規の課題への反応が良好であるために、声かけしつつ促すと、期待感を高め席に戻ることができた。

 

 

 

以上の様子からも分かるように、幼い子供の発達検査はその時々の子供のコンディションに左右される場面もありますが、大まかな特徴や傾向はしっかりとこの発達検査で結果が出るものだとも感じました。

 

2歳8カ月といったら、もうしっかりと大人の言葉を理解して、自分の気持ちもスムーズに話すことができる年齢だと思いますが、上記にも書いてあるように当時の息子は話すことはおろか、理解も簡単な2語文のみ・・・

 

これは普通の発達ではないな、ということがお伝えできたのではないかな?と思います。

 

 

 

発達指数はDQ50~70または75が軽度精神遅滞とされています。いわゆる知的障害です。

 

この数値が低ければ低いほど、重症度が変わるというもの。

 

また、この数値は「70または75以上であれば正常ですよ!」というものではなく、正常域に達するまでにグレーゾーンという領域もあるんですよね(-_-;)

 

学校の通常級に通うには、担当の小児科医によると85はほしいとのこと。

 

そりゃそうですよね、だって健常児の平均が100なのですから。

 

よって、約DQ70のところを最低でも15は伸ばしたい・・・

 

こうして、この発達指数を意識した療育が本格的に始まったのです。

 

ただ、この時は次の発達検査で数値が下がることも知らずに・・・ 

 

 

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