子供の幸せを願って

~未熟児で産まれ、知的障害・言語発達遅延を患った息子の成長において私ができること~

息子の大切な宝物・・・~『許す心』を教えてくれたミヤマクワガタへ感謝の気持ち~

今日の記事はこちらから読んでください。↓

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❝あなたは、息子に『許す』という大切な感情を芽生えさせてくれました❞

 

❝あなたは、私に『許す』という大切な感情を思い出させてくれました❞

 

『許す心』を教えてくれてありがとう・・・

 

命と引き換えに、私たちにとても大切なものを残してくれたミヤマクワガタさん・・・

 

天国で故郷の広大な山を満喫してくださいね。

 

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元気だった頃のミヤマクワガタさん

 

 

 

 

 

 現在、公文算数の6年生の課題と戦っている息子くん。

 

「小学校課程が修了したら、お祝いをしようね♪」と約束をしています。

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そこで、私は6年生の課題である算数F教材が合格したら、なんでも好きな物を買ってあげるという約束をしていました。

 

普段、「努力」を「物」でつることのない私。

 

でも、小学校課程の修了は、息子が年長の後半から公文で努力し続けてきた大きな大きな成果です。

 

ご褒美をあげたい!

 

素直にそんな気持ちが沸き起こってきます。

 

息子もまた、そのご褒美を楽しみに、今の大変な山場を一生懸命に踏ん張っている部分もあります。

 

学習のモチベーションは過去記事も書かせていただいた『夢』や『希望』や『目標』を土台として、さまざまな方法を組み合わせて強めていけばいいのです。↓

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そんな息子の一番ほしい物は『パラワンオオヒラタクワガタ』!!

 

「物」ではなく「生き物」でした(笑)

 

でも、何でも好きなのでいいよ(笑)

 

「うん!いいよ(^^)」「F教材が終わったら買おうね!」と。

 

普段、昆虫は滅多にネットでは購入しない私ですが、今回は特別です!

 

 

 

そんな息子の誕生日は今月。

 

「誕生日プレゼントは次に欲しいものにしよう!」ということで、息子も納得していました。

 

そんな息子が少し前から、「誕生日にパラワンオオヒラタクワガタが欲しい!」としつこく言うようになって・・・

 

「え・・・なんで?だって、F教材が合格したらっていう約束だったじゃん」

 

「やっぱり、だめかあ・・・」と。

 

 

 

F教材が終わったらって納得していたのに、なんかおかしいな・・・とずっと思っていたんです。

 

すると、この前・・・

 

ミヤマクワガタ、4年生に投げられて死んじゃったの・・・」と。

 

そう、息子の宝物だったミヤマクワガタは8月の終わりに死んでしまっていたんです。

 

でも、私は越冬しない昆虫なので、寿命だったのかな・・・と思っていた。

 

それにしても、すごく元気だったのに急に死んでしまったことに驚いてはいたんです。

 

だって、昆虫って死んでしまう前はだんだんとゼリーを食べなくなって、よくひっくり返るようになったりとか、動きが鈍くなったりとかっていう前兆があるから。

 

うちのミヤマクワガタは死んでしまう直前まですごく元気だったんです。

 

 

そういうことだったのか・・・

 

 

 

息子が通う3年生のクラスは、昆虫好きの男の子がみんな自分の昆虫を学校に持ち寄って、見せあいっこをしていました。

 

そんな時、噂を聞きつけた4年生の子が息子のミヤマクワガタを「見せて」と言って触らせてあげた途端、わざと急に投げてしまったそうです。

 

そして、息子は先生にそのことを相談すると、その4年生はすごく怒られていたと。

 

でも、謝る時は投げやりな感じで嫌だったと・・・

 

ミヤマクワガタは投げられたあとに弱ってしまい、その数十分後に死んでしまったそうです・・・

 

 

 

私はその話をついこの前聞いたんです。

 

「なんで、お母さんに教えてくれなかったの?」

 

「言ってもパラワンオオヒラタクワガタは買ってくれないと思ったから・・・」

 

「だから、急にF教材のあとじゃなくて、誕生日にパラワンオオヒラタクワガタが欲しいって言ってたの?」

 

「うん・・・」と。

 

 

 

なるほど・・・

 

そういうことだったのか・・・

 

この話は全て息子側の話のため、相手側の言い分は全く分かりません。

 

もしかしたら、息子が自慢したのかもしれないし、単純にミヤマクワガタがうらやましかったのかもしれない。

 

しかも、まだその子も4年生・・・

 

投げるのはいけないことだけど、まだまだそういったこともある年齢です。

 

 

仕方ない・・・

 

 

 

息子の気持ちは大丈夫なのだろうか?

 

でも、そんな私の心配はよそに「次やったら許さないけど、1回は許してあげる」と。

 

「だから、お母さんからはもう先生には言わないで」と言うんです。

 

息子は私が気持ちをフォローする前に、しっかりと前を向いていました。

 

その場で先生も間に入って、その子も謝って、もう事は解決している。

 

ここで私が息子の言っていることを確認するために先生に連絡をしたら、もう息子は私に何かを相談することはないでしょう。

 

嫌な思い出を一生懸命に私に説明してくれた息子との絆を守るため、私は「大丈夫!先生には連絡しないから(^^)」と言いました。

 

 

 

私自身は、投げてしまった相手の子の言い分が分からないので許すも何もありません。

 

私は息子だけの話を全て鵜呑みにして、その子を一方的に非難するつもりはありません。

 

ただ、事実関係はどうであれ、息子自身が大切な宝物を奪われてしまったにも関わらずに、「その子を許す」と自分で思えたことは、息子にとってとてもプラスに働いていくな・・・と感じました。

 

そして、息子は更にパラワンオオヒラタクワガタで気持ちを切り替えようとしているのか・・・

 

そんな、まだまだ小さい心で戦っている息子の気持ちを大切にしてあげたいな・・・と思いました。

 

きちんと、嫌な気持ちが残らないようにしてあげないと・・・

 

私の❝気持ちのコントロール❞は、その都度全て笑顔で終わることを目標としています。

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 (笑顔で終わらせるシリーズは他にもたくさん書いています)

 

 

 

 

だから私は、「うん(^^)誕生日にパラワンオオヒラタクワガタを買おう!」と。

(パラワンオオヒラタクワガタは越冬します)

 

そして、「〇〇(息子の名前)はその子を許してあげれるなんて、すごく優しいんだね(^^)」とめいいっぱい褒めてあげました。

 

こうして、この話をしている最中はこわばっていた息子の顔に笑顔が戻ったのでした(*^^)v

 

 

 

ここで気になるのが、その4年生の気持ち・・・

 

投げやりの「ごっめんね〜!」で終わっていないだろうか?

 

その後、先生はその子のフォローもしているだろうか?

 

大切なミヤマクワガタを投げられた息子も嫌な気持ちになったけれど、投げてしまったその子もきっと嫌な気持ちが残っているはず・・・

 

投げてしまった経緯、それまでのその子の生活環境・・・

 

なんだか、その子は大丈夫かな?と心配しています。

 

その子は気持ちをリラックスさせるところまで、持っていけたのだろうか?

 

「もう息子は大丈夫だから、気にしなくていいよ(^^)」と声をかけてあげたいくらい・・・

 

 

 

人生において『許す』という気持ちはとても大切な感情です。

 

もう何十年もそういった場面に出くわすことのなかった私は、その『許す』という感情自体を忘れかけていました。

 

でも、今回息子がその子を「許す」と言ったことで、改めてその『許す』という感情がとても大切なことに気がつきました。

 

事実関係の話は置いておいて、嫌な思いをさせられた相手にその時だけでなく、その後もずっと支配されるのは本当にもったいない・・・

 

一度きりの人生、いろいろなことがあってもその『許す』という感情があれば、自分にとってとてもプラスに働きます。

 

事の重大性によって、そんな簡単には『許す』という気持ちをうまく使いこなせないかもしれません。

 

また、今現在「許せない自分」に苦しんでいる方もいらっしゃるかもしれません。

 

でも、この『許す』という感情・・・

 

人生において、すごいパワーを持つものなのは間違いないと思います。

 

そんな大切な『許す心』を教えてくれたミヤマクワガタさん・・・

 

本当にありがとうございましたm(__)m