子供の幸せを願って

~未熟児で産まれ、知的障害・言語発達遅延を患った息子の成長において私ができること~

命の授業は各家庭でお願いします~私たちが事件や犯罪を減らすためにできること~

今年の夏、息子の学年は「昆虫ブーム」でした。

 

昆虫好きの子供たちが、自分の昆虫を学校へ持ち寄って見せあいっこをするというもの。

 

休み時間は昆虫好きの子供たちが集まり、みんなで楽しくわいわい過ごす時間を過ごしていました。

 

もちろん、虫が大好きな息子もその仲間に入っていて。

 

毎日、自分の昆虫を持っていっていました。

 

ただ、残念なことに、子供たちのそういった娯楽の時間は先週から禁止となってしまいました。

 

 

『これから、虫を学校へ持って来ないでください。』

 

理由は・・・・

 

これです↓

www.jiritsusupport.com

 

「〇〇くん(息子)のミヤマクワガタが4年生に投げられて死んでしまいました。」

「だから、こういったトラブルが起きないよう、これから虫は持って来ないでください。」

 

と、息子が所属する3年生の学年に向けて、先生から説明があったようです。

 

・・・・・

 

同じ趣味を持つ子供たちの仲間意識や、そういった子供たちが楽しむ時間がひとつ無くなってしまった・・・

 

うーん・・・

 

なんだか、非常に残念です。

 

でも、学校側も苦渋の決断だったのかな?とも思います。

 

今回、私は誰のことも責めることなく、学校に何かを言った訳でもなく、この結論は一連の事件で学校側が判断した内容です。

 

だた、ひとつの大切な命が関わってくる問題に対して、学校側もこういった事件の可能性がある以上、そのようなトラブルが起きないように「そもそも学校に持ち込まない」という一番安全な対策をとったのでしょう。

 

私個人の考えとしては、子供たちの「これが好きという感情の共有」のため、またそこから生まれる新しい仲間のつながりなどのメリットを重んじて、虫の持ち込みは禁止せずに、まずは子供たちに命の大切さを教えることが優先かな?とも思いましたが、なんせ我が校は1000人を超えるマンモス校

 

全ての子供たちをきめ細かく指導して教育していくには、なかなか理想通りにならないことも多々あると思います。

 

だから、これからもこういったトラブルが起こることが予想できるわけです。

 

その場合、時には親御さんとのトラブルに発展することもあるかもしれません。

 

また、特別な昆虫などを持っていった場合、その昆虫が欲しくても手に入らない子供たちもいるかもしれない・・・

 

やはり、小学校はなるべく平等な環境で教育を行うべきであると思っています。

 

それらの私物によって、子供たちの心に差が生まれることは好ましくありません。

 

もしかしたら、今回のトラブルもその4年生の子は息子のミヤマクワガタがうらやましかったのかもしれない・・・

 

学校側としては、命に対する責任問題とそういった子供たちの心の差の問題を解決するために「持ち込み禁止」という決断をされたのではないかな?と思いました。

 

学校としては、一部の生徒の娯楽よりも全体の生徒を統括するための最善の方法を考えていかなければならないわけです。

 

昆虫が好きで、毎日学校へ持っていって、みんなで楽しんでいた子供たちにとっては残念な結果となってしまいましたが、学校が下した新しいルールにも納得することができます。

 

 

 

そもそも、「命を大切にする」ということを子供たちがしっかりと自覚していれば、今回のトラブルは起こらなかったこと。

 

「命を大切にする」だけでなく「自分よりも弱い立場のものには優しくする」という感情を身に付けることもとても大切なことです。

 

何も抵抗することすらできないものに対して、攻撃はしてはいけないということ。

 

そういった大切な感情を幼少期の頃から、植物を通して、虫を通して、動物を通して、人を通して・・・しっかりと学んでいくことが必要だな、と感じました。

 

こういった「命の授業」は学校だけではなく、まずは各家庭での日常生活を通しての教育が土台となってくると思います。

 

「自分が相手側に立った場合に、どうされるのがうれしいのか?」を、植物から動物、人間までのあらゆる命に対して、子供たちと一緒に考えていく必要があると思っています。

 

そして、そういった幼少期からの積み重ねがさまざまな事件や犯罪を減らす手助けになるとも思っています。

 

 

 

命を守る・・・

 

自分だけでなく、全てのあらゆる命に対して、その重さと尊さを教え、相手に優しくなれる感情を生み出す。

 

だから、子供たちと一緒に植物を育てたり、動物や生き物を飼ってみたりすることは、とても意義あることだと思います。

 

直接「命」に触れ合い、直接「命」を学び、直接「命」を大切にする・・・

 

そういった経験が、思いやりや優しさにつながっていくひとつの貴重な財産となります。

 

各家庭でこれらのことをしっかりと子供たちと向き合うことによって、様々なトラブルを防げる可能性が高まります。

 

だから私は息子と娘に対し、これからも直接「命の大切さ」を教えていこうと思っています。