私が息子の「嘘」と「汚い言葉」に喜びを感じる理由~子供たちの❝当たり前❞に日々感謝~
昨日の続きです。↓
今日は、私が子供の「嘘」と「汚い言葉」に寛容な理由をお話ししていこうと思っています。
昨日、私が感情的に怒らずに息子の「嘘」を解決した件・・・
ついイラッとしてカーッとなってしまう気持ちも分かります。
では、なぜ私は冷静に子供の「嘘」の対応ができたのか?
もう、これにははっきりとした『理由』があるので、是非それをご紹介しようと思います。
実は「嘘をつく」って、すごい能力なんです。
状況を把握して、相手の気持ちを予測して、そこに自分の気持ちを照らし合わせて、どううまく言えば見破られないか?を考えるんです。
「嘘」という言葉ひとつに、これだけの工程が必要になってくる。
未熟児で産まれて、知的障害と言語発達遅滞を患って、5歳までまともにしゃべれなかった息子が、これだけのことをこなしてそれを言葉で表現しているんです。
すごくないですか?
だから、私はその「嘘」に対して、「嘘なんてついて!」という怒りよりも、「嘘をつけるまでに成長したのか・・・」といった喜びの方が大きいんです。
❝当たり前が当たり前ではない❞といったところからスタートした私は、こうして「嘘をつけるようになった息子」に喜びを感じ、「嘘をつけるようになった」ことに対して感謝をしているんです。
だから、私にとって息子が「嘘」をつくことは微笑ましいこと。
誰だって、一度や二度「嘘」をついたことがありますよね?
「嘘をつく」ってもちろん好ましくはないけれど、昨日の記事にも書いたようにその状況によって「嘘をつかざるを得ないとき」もあるんです。
大人たちはそういったことを今まで何度も経験してきたからこそ、「ついてもいい嘘」と「ついてはいけない嘘」を見極めることができる。
だから、子供たちが「嘘をつきたくなってしまう」気持ちは、大人にも分かるはずです。
それは、全てが自分の理想通りには進まないから、自分を守るために「嘘」をつく。
そんな当たり前の感情が子供たちにあるのは当然のこと。
特にいろいろな場面で制約をかけられる子供たちは、その「嘘をつきたい」感情が芽生えるのは当たり前です。
その❝当たり前❞が、またひとつ手に入ったことに、私は喜びを感じるのです。
だから、あとは目くじらを立てずに一つずつ一つずつゆっくり対処方法を教えてあげればいいだけ。
昨日も書きましたが、そうやって対処方法を練習していけば、大人になった時に❝大事な嘘をつかなくてもいい人間❞になるんです。
「嘘」に「嘘」を重ねる人間になってしまわないよう、「嘘をついた結果」に注目するのではなく、「嘘をついてしまった過程」に注目するんです。
なんでも、そう・・・
「結果」よりも「過程」が重要。
いろいろな場面でこの「結果」と「過程」のお話しをさせていただいています。↓
また、小学校に入ると子供たちの「言葉遣い」って変化することがありますよね?
特に男の子(^-^;
「おまえ」とか「すげ~」とか「まじで?」とか・・・
でも、これってだめな言葉ですか?
今まではそんな「汚い言葉」は使っていなかったのにって・・・
でも、これってざまざまな環境で育ってきた子供たちが一緒に生活するにあたっての仕方のない影響なのかな?と思います。
むしろ、私がだめだなって思う言葉って「バカ」とか「死ね」とかいう相手を攻撃する言葉・・・
これは、きちんと指導する必要があるな・・・と思います。
でも、ちょっとした「汚い言葉遣い」って、子供ならではのというか、ちょっとした仲間意識みたいな・・・そんな、❝男の子の世界❞を感じます。
私はそんな息子の変化に、みんなに溶け込めているんだなあとさえ感じます。
「限度を超えた言葉遣い」でなければ、暖かく見守ってもいいのかな?と思っています。
ただ、ここで大切なのは『言葉を使う相手』は区別しなければいけないということ。
先生や大人に対して「おまえさ~」っていうのはだめだけど、子供同士で「おまえさ~」というのは許容範囲であるということ。
そこをしっかりと使いこなせているのであれば、あとはその❝子供の世界❞を見守ってあげていいのではないかな?と思います。
また、「言葉遣い」って環境や年齢とともに変化するものです。
その時に仲良くなったお友達の影響や、その時に流行っているしゃべり方・・・
だから、限度さえ超えていなければ、その多様なしゃべり方は自由であっていいと思います。
「汚い言葉遣い」を気にするよりも、家庭環境を整えたり、愛情をしっかりとかけてあげていれば、子供たちは大きくなれば自然と落ち着いた話し方になると思っています。
その時期ならではの【子供の世界】や【成長】を大切に・・・
「嘘」と同様に、みんなと同じようにしっかりと相手を区別して「やんちゃな言葉」をしゃべれるようになった息子に、私は❝喜びと成長❞を感じています。