子供の幸せを願って

~未熟児で産まれ、知的障害・言語発達遅延を患った息子の成長において私ができること~

これで100発100中?!子供の気持ちをコントロールし、安定に導く方法とは?

子供たちは自分の思い通りにならない時、疲れている時、勉強をしたくない時、もっと遊びたい時など、すぐに機嫌を損ねてしまうと思います。機嫌が悪くなるだけではなく、泣いたり、癇癪を起したり・・・という時もありますよね?

 

そうなると、大人も疲れてしまう。そして、感情的に「こうしなさい!」「これはだめ!」とイライラしてしまうこともあるかと思います。

 

子供だって、まだ産まれてたったの数年や十数年。自分の感情のままに気持ちが左右され、それを表現する。それは当たり前のことだと思います。

 

じゃあ、大人は?

 

大人だってまだまだ勉強中で未熟です。たくさんの理性が身に付いていたって、感情的になることだってある。人間ですから・・・

 

だから、『子供がぐずり、大人がイライラする』というのは、当たり前で自然なことなんだと思います。

 

でも、なるべくだったら笑顔を増やして、やるべきことは譲らない、どちらでもいいことは子供に委ねることができれば、お互いが幸せですよね。

 

子供に委ねることができることであれば、子供もそれで満足し一件落着です。でも、やるべきことと子供の気持ちが相反するものだったら・・・

 

私の場合は、時間は守るとか、健康のために早く寝るとか、きちんと勉強をさせるとか・・・さまざまな譲れないことがあります。特に勉強というのはいろいろな知識が身に付いて楽しいものだけど、現実的にそう思いながらできる子供の方が少ないのではないかな?と感じています。

 

でも、日常生活や勉強だけでなく学校生活においても、嫌なことも辛いことも子供自身が気持ちをコントロールして、それに立ち向かうことができたら、親も子供もハッピーになれるのです。

 

そこで、私が常に意識をしていることについてご紹介させていただきます。

 

1.家族の絆

まず、一番大切にしていること。それは、家族が仲良しであること。

さまざまな周りの話や、世の中のニュースなどを見ていると、やはり精神の安定につながる一番の土台は家庭にあると思っています。

 

家族だって一人の独立した人間同士。考え方の違いや気持ちのすれ違いなどで衝突が生じるかもしれません。それでも、お互い歩み寄り、それぞれの意見を尊重し、解決していく。そんなことは頭で分かっていても、そんな簡単にはうまく解決できないこともあるかもしれません。

 

でも、そんな時にいつも私が感じることがあります。

 

❝自分は完璧な人間じゃない❞

 

相手に不服な感情を抱いた時、自分だって何もかも完璧にできるわけじゃないし、むしろできないことだってたくさんある・・・

 

そう思うと、自分が相手に求めていたことがスーッと薄らいでいくのです。そして、嫌な感情がなくなり、歩み寄ることができる。

 

もともと、旦那さんは穏やかな人であまりけんかもせず、平穏な日々を過ごしているのですが、何かあった時はこうしてお互いが歩み寄ることによって、嫌な感情を引きずることなくいつも解決しています。

 

こうした家庭の雰囲気は、子供に大きな影響を与えると思います。だからこそ、自分を過信せず、相手を思いやる気持ちを大切に日々を過ごしていきたいと思っています。

 

2.マイナスの中にもプラスがある

この世の中、楽しくてうれしいことばかりではありません。でも、辛いことや嫌なことはそのまま受け止めてしまっていいのでしょうか?

 

大人は辛いことや嫌なことを経験することによって得られるものがたくさんあることを知っていると思います。

 

でも、子供たちはまだまだその先のことが分からない。だから、辛いものは辛いし、嫌なことは嫌だというところで終わってしまい、どんどん気持ちが落ち込んでいく。

 

それであれば、今の日常からマイナスの中にもプラスがあることを教えてあげられないかな?との思いで、以下のように子供が分かりやすい表現でいつも意識をして伝えています。

 

例えば・・・

 

風邪をひいてしまった時は、「免疫パワーが戦って熱が出ているんだね!この戦いで免疫パワーがどんどん強くなって、〇〇の体を守ってくれるよ!」

 

雨の日は、「外では遊べなくなっちゃったけど、雨が降るから蛇口から水も出るし、お風呂にも入れるし、家でもこんなに楽しい遊びができるよ♪」

 

といったように、嫌なことでも良いことが含まれていることを常に教えます。今はまだ簡単な表現しか理解できないけれど、これから子供たちの成長とともに、この表現を変えていくつもりです。

 

 3.みんな得意(好きなこと)と不得意(嫌いなこと)がある

得意なことが少ない息子が、どんどん年齢が上がり周りとの差を意識するようになった場合、気持ちを保っていけるように今から語り掛けていることがあります。 

 

❝〇〇が得意なことは、お友達は苦手かもしれない。〇〇が苦手なことは、お友達は得意かもしれない。それは当たり前のことで、全部が得意な子はいないんだよ。だから、〇〇が苦手なことを誰かにバカにされたら、気にする必要はないし、逆に〇〇もお友達が苦手なことはバカにしてはいけないよ。得意でも苦手でも、一生懸命にやっている子はみんな素敵なんだよ。❞

 

お友達関係は年齢が上がるにつれてどんどん複雑になっていくと思います。正直、どうなるかなんて分かりません。それでも、今からこういった大事な話を繰り返し聞かせることによって、いざ問題が起きた時に解決する力になってくれるかもしれないという思いで意識をしています。

 

4.嫌な気持ちを引きずらない

子供が悪いことをして叱られた時、勉強を頑張って疲れている時、思い通りにならなくて機嫌が悪い時など、そのマイナスで暗い気持ちを引きずらないように意識してやっていることがあります。

 

例えば・・・

 

学校でトラブルを起こして叱った時は、何が悪かったのかこれからどうしたらいいのかを説明した上で、きちんと抱きしめ子供に愛情があることを行動と言葉でしっかりと伝えます。すると、子供のこわばっていた顔が穏やかになっていきます。

 

公文で4時間も勉強して疲れた顔で帰ってきた時は、「あ!頑張った子帰ってきた~♪」とニコニコ笑顔で抱きしめようとします。すると、子供は一気に顔が明るくなり「やめてやめて~(笑)」と笑顔で逃げ回ります。

 

何もかも嫌だ嫌だと言っている時には、「あれ?いやいや虫、どっかについてるんじゃない?」と体についている虫を探そうとして、くすぐったりします。すると、子供は大笑いして「ついてないよ~!」と。でも、いやいや虫はそんなに簡単には取れません。それを2~3回繰り返すと、楽しい感情の方が大きくなり、いつの間にか嫌だ嫌だと言わなくなっています。

 

子供は愛情とおふざけとスキンシップが大好きです。特に小さなうちは、こんな簡単なきっかけで気持ちを立て直すことが簡単にできるのです。

 

これらはあくまでも一例ですが、嫌な気持ちになっても、気持ちを前に向かせることができるんだよということを繰り返し教えてあげることによって、自分でも気持ちの切り替えがうまくできるようになっていきます。

 

5.人生あらゆるところで勝ち負けがある

 入学前は特に誰かと勝負をしたり、点数を付けられたりする機会はあまりないと思います。でも、小学校に入ったら・・・テストがあったり、運動会があったり、さまざまな機会で勝ち負けを感じることが増えていきます。それは、大人になっても同じこと。

 

もちろん、みんな勝てばうれしいし、負ければ悔しい。でも、負けた時にその悔しさで気持ちが下がってしまうのか、その負けを受け入れ次につなげていけるのかでは大きな違いがあります。

 

そんなことを幼いうちから経験できるのがゲームや遊び、スポーツなのではないかな?と思い、私は手加減をしてわざと自分の子供を勝たせるようなことはあまりやりません。

 

勝ちは勝ち、負けは負けをしっかりと理解し、負けた時に落ち込んでいる子供に「もう一回やろう!」と声をかけます。負けても次にチャレンジがあるということを経験させ、さらにチャレンジして勝つ場合もあるし負ける場合もあるという現実を教えます。

 

それを、いろいろなゲームや遊び、スポーツなどを通じて、繰り返し経験させることにより、負けた時の落ち込んでいる時間が短縮され、「よし!次頑張るぞ!」という前向きな気持ちに切り替えられるようになっていきます。 

 

6.ギブ&テイク~子供の楽しみのために親も努力する~

子供にとって頑張るだけではモチベーションが上がりませんよね?それは、大人も一緒だと思います。

 

そこで、ゲームをやらせてあげたり、好きなものを買ってあげたり、遊びに連れて行ったり・・・だから、次は勉強頑張ろうねとか、次はお母さんの用事に付き合ってねとか、本人が希望していないことにつなげていく。

 

みなさんも、このご褒美的な対策、一度はやってみたことがあるのではないでしょうか?

 

ここで、さらに子供の気持ちを切り替え、やる気スイッチを入れる方法があります。

 

それは、親も努力をして、子供の希望を叶えてあげること

 

例えば、なかなか見つけることができないレアな商品を一緒に頑張って探すとか、暑い夏に一緒に頑張って虫捕りをするとか、頑張ってお金を貯めてずーっと行けなかった場所に連れていくとか・・・

 

この、❝親も頑張って❞ということをプラスすることによって、子供はお父さんもお母さんも僕たち私たちのためにこんなに頑張ってくれたのだから、自分たちも頑張ろう!という気持ちになるのです。

 

すると、嫌なことも辛いことも前向きに努力をしてくれるようになります。

 

でも、一回それを行ったからといって、それが継続されるわけではありません。子供の気持ちは不安定なもので、それが終わってしばらく経ってしまえば、またすぐに嫌なことは嫌、辛いことは辛い・・・となってしまいます。

 

だから、これも繰り返し働きかけることによって、都度気持ちを切り替えていくのです。

 

それを繰り返していくうちに、親の愛情が伝わり、どんどん一回の効果が長くなり、子供が大きくなった時には、その愛情がいろいろな壁に立ち向かう大きな力となっていくと思っています。

 

もちろん、普段のゲームを与える、たまに好きな物を買う、遊びに連れていく・・・というのも親の努力があってこそのものなのですが、子供はそこまでのことは分かりません。それは、当たり前のことだとすら思っていると思います。

 

私もそこを「親のおかげ!」と押し付ける気持ちもないし、それを伝える気持ちもありません。

 

ここで、私が言いたいのは、上からの目線で「こうしてあげている」というのではなく、親も子供と一緒に楽しみ努力をするということ

 

そうすることによって、子供を想う気持ちが純粋に伝わり、子供もそれに応えてくれる。

 

まさに、ギブ&テイクです。

 

 

 

上記、6つの方法で子供たちはうまく気持ちをコントロールすることができています。

(思いついたことを書いたので、他にもあれば追記します。)

 

その確率は今のところ、100%!

 

ただし、これはあくまでも我が家の場合です。

 

それぞれの親御さんの考えやお子様の性格によって、この対処方法は異なると思います。

 

みんながそれぞれの方法でうまく気持ちをコントロールし、人生を楽しく歩んでいくことができれば、こんなに幸せなことはありません。

 

 

 

少し文章が長くなってしまったので、「勉強に対する子供のモチベーションの保ち方」については、またの機会に書かせていただきます。

 

www.jiritsusupport.com

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