子供の気持ちを自然に切り替え、やる気スイッチを押すには?!~親の努力を子供たちは見ている~
先日、自分で捕まえたコクワガタを逃がしてしまった息子くん。
(内容については、以下の記事をご覧ください。)
あれから、息子の心の中はクワガタでいっぱいでした。
翌日、山の公園へ探しに行くも見つからず・・・
そして、学校へ行けば「クワガタ捕まえたよ~!」というお友達の話。
どんどんクワガタへの想いが募る息子は、とうとうスーパーやショッピングモールで売っている昆虫を買いたい!と言う始末。。。
そんな悶々とした日々を過ごした1週間が過ぎ、昨日お出かけの帰りに再び山の公園へ。その時は旦那さんと娘は先に帰宅していたので、私と息子で山に入りました。
すると、すでに虫捕りを行っていた中学生と小学生たちがいて、その虫かごの中にはなんと4匹もクワガタの姿が!!
もう、息子はその虫かごに釘づけです。しかも、その持ち主は息子のお友達。
そこで息子は「1匹ほしいな・・・」と。でも、お友達の顔は困っていました。
それもそうです。お友達だって一生懸命仲間と協力して、頑張って捕まえたクワガタをそう簡単に譲れるわけはありません。
だから、私は「お友達も一生懸命自分で捕まえたんだから、〇〇も自分で頑張ろう!」と声をかけ、その場を離れようとしました。
昨日、山に行く予定がなかった私と息子は半袖半ズボン・・・もう蚊がすごくてその時点で刺されっぱなしです。
これ以上、この格好でここに滞在するのは厳しいという理由から一旦帰宅を促がしました。
それでも、一向に帰る気配を見せず機嫌の悪い息子。そして、一旦帰宅することを曲げない私。
そこで息子が泣き始めました。普段めったに泣くことのない息子が、声を上げて泣いていました。
先週からの流れ、その間にどんどんいろんなお友達が捕まえていき自分も手に入れたいとうらやむ気持ち・・・虫が大好きな息子にとっては限界を超えてしまったのかもしれません。
そんな息子に「1回家に帰って長袖長ズボンに着替えて、お父さんに一緒に来てもらおう」と再び声をかけ帰宅しました。
事情を旦那さんに説明し、装備万端にいざ出陣!!私よりも小さい頃から裏山で遊んでいた旦那さんの方が虫捕りスキルが格段に上です。
でも、また探しに行ってもクワガタがいるとは限らないことを息子にしっかりと説明し、私はたくさん刺された腕と足を掻きながら、「いってらっしゃ~い!」と二人を見送りました。
そして、小一時間が経った頃・・・玄関がガチャリ!二人が帰ってきました。
「どうだった?!」と結果が気になる私。
・・・・「いなかった」と。
でも、息子の顔は晴れ晴れとしていました。さっきはまだ探したい気持ちを残しながら中途半端に帰宅したけど、今回は自分が納得するまで探すことができた。
その時の息子に必要だったのは、結果ではなく納得でした。
「じゃあ、また明日探そう!」とみんながスッキリ♪
そして、子供たちはお風呂へ入り、どんどん寝る準備を進めていました。
すると、外が暗くなってきた頃、旦那さんが「もう一回行ってくる」と。
クワガタは夜行性のため、その行動パターンを読んでのことでした。明日も一緒に探す約束はしているけど、少しでも見つける確率を上げるための父親の心遣いでした。
お風呂が済んだ息子は、お家で待機。もう大興奮で、ニコニコ笑顔がとまりません。
そして、数十分後・・・
帰宅した旦那さんが持っている虫かごの中には3匹のクワガタが!!!オスが2匹とメスが1匹の元気なコクワガタでした。
「お父さんすごい!ありがとう!!!」と、息子は喜び、しばらくコクワガタを眺めていました。
そして、今日の予定はお父さんが前々からやりたかった熱帯魚の装置セッティングのため、一日お家でまったりデー。
普段だったら、子供たちは「外に行きたい!」と文句を言うのに、今日はしっかり勉強にも取り組み、お出かけしないことにもすんなり納得。
ここで、私が言いたいのは、前述した「これで100発100中?!子供の気持ちをコントロールし、安定に導く方法とは?」でも記載した通り、親が子供の好きのために努力をすれば、子供もそれに気持ちよく応えてくれるというもの。
子供たちが前向きにいろいろなことを頑張ったり、さまざまな場面で気持ちを切り替えていけるよう、私たち親も工夫をして伝えていきたいものです。
以下、引用文となります。
6.ギブ&テイク~子供の楽しみのために親も努力する~
子供にとって頑張るだけではモチベーションが上がりませんよね?それは、大人も一緒だと思います。
そこで、ゲームをやらせてあげたり、好きなものを買ってあげたり、遊びに連れて行ったり・・・だから、次は勉強頑張ろうねとか、次はお母さんの用事に付き合ってねとか、本人が希望していないことにつなげていく。
みなさんも、このご褒美的な対策、一度はやってみたことがあるのではないでしょうか?
ここで、さらに子供の気持ちを切り替え、やる気スイッチを入れる方法があります。
それは、親も努力をして、子供の希望を叶えてあげること。
例えば、なかなか見つけることができないレアな商品を一緒に頑張って探すとか、暑い夏に一緒に頑張って虫捕りをするとか、頑張ってお金を貯めてずーっと行けなかった場所に連れていくとか・・・
この、❝親も頑張って❞ということをプラスすることによって、子供はお父さんもお母さんも僕たち私たちのためにこんなに頑張ってくれたのだから、自分たちも頑張ろう!という気持ちになるのです。
すると、嫌なことも辛いことも前向きに努力をしてくれるようになります。
でも、一回それを行ったからといって、それが継続されるわけではありません。子供の気持ちは不安定なもので、それが終わってしばらく経ってしまえば、またすぐに嫌なことは嫌、辛いことは辛い・・・となってしまいます。
だから、これも繰り返し働きかけることによって、都度気持ちを切り替えていくのです。
それを繰り返していくうちに、親の愛情が伝わり、どんどん一回の効果が長くなり、子供が大きくなった時には、その愛情がいろいろな壁に立ち向かう大きな力となっていくと思っています。
もちろん、普段のゲームを与える、たまに好きな物を買う、遊びに連れていく・・・というのも親の努力があってこそのものなのですが、子供はそこまでのことは分かりません。それは、当たり前のことだとすら思っていると思います。
私もそこを「親のおかげ!」と押し付ける気持ちもないし、それを伝える気持ちもありません。
ここで、私が言いたいのは、上からの目線で「こうしてあげている」というのではなく、親も子供と一緒に楽しみ努力をするということ。
そうすることによって、子供を想う気持ちが純粋に伝わり、子供もそれに応えてくれる。
まさに、ギブ&テイクです。