子供の幸せを願って

~未熟児で産まれ、知的障害・言語発達遅延を患った息子の成長において私ができること~

学習でつまずいた時に大きな支えとなるものは?~習慣と今まで乗り越えてきた自信を積み上げる~

 前回の記事の続きです。↓

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そういえば、公文もかなり下のレベルから出発します。

初めは、「え?こんな問題をやるのか・・・」「もうここは分かるから、早く次をやってほしい・・・」と思っていました。

 

でも、この❝完全にできる簡単なレベルからスタートする❞というのは、とても大きな意味がありました。

 

初めは簡単なところでしっかりと自信をつけさせ、勉強が楽しいと感じるようにする。

 

そして、学習の習慣がついてきたところで徐々にレベルをアップしていく。

 

このステップを踏むことで、分からなくても学習することが当たり前となり頑張る力が身に付いていく。

 

そして、その習慣で得た今までの壁を乗り越えてきた自信がどんどん難しくなる学習内容に立ち向かう大きな力となるのです。

 

 

◇勉強する習慣をしっかりと身に付ける

 

学習でつまずいた時に大きな支えとなるものとは、やはりまずは習慣だと思います。

 

『学習の習慣をつける』・・・この習慣という力はとても大きな力を発揮するということを、習慣をつけることができた今、強く実感しています。

 

習慣をつけるために必要なこと・・・

 

それは、親がぶれないことだと思います。

 

まずは一日の中で、学習する時間帯をしっかり決めること。

 

そして、子供の機嫌によってその学習時間をずらさないこと。

 

これを毎日ぶれずにやっていくことで、子供たちは自然に机に向かってくれるようになりました。

 

多少の学習量の調整はするにせよ、その決めた時間には必ずやるようにします。

  

 

 

それでも、最初は誰でも毎日毎日勉強なんてしたくないですよね?

 

習慣を作ることは本当に大変なことだと思います。

 

でも、我が家ではこんなことがありました。

息子が幼稚園までの土日祝などお休みの日は、特に意識をした学習はせずに遊びや体験を通じた学習を行っていました。そして、小学校に入ってから、お休みの日の午前中に苦手分野の学習をする時間を設けたのです。  

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もちろん、最初はとても嫌な顔をして「やりたくない」と言っていました。苦手なことだからなおさらです。それでも、苦手なことを投げ出さずに少しづつ努力をすることによって、少しづつでも身になってきた過去を一緒に振り返り、今努力していることがどのように未来につながっていくのかを説明したうえで、毎週毎週ぶれることなくやってきました。

 

得意なことを伸ばすことも重要なことですが、苦手分野が多い息子にとってすぐに諦めてしまうことは将来のマイナスにつながってしまうのではいかと考えたのです。

 

すると、どうでしょう。毎回毎回「嫌だな。やりたくないな。」と重苦しい顔で言っていたにも関わらずに、それが「また、やるの?!」に変わり、そして「また、やるよね?」に変わり・・・そして、そのうち「時間だよ~」と声をかけただけで机に向かってくれるようになりました。

 

もちろん、まだ毎回すんなりとまではいきませんが、前のような重苦しい顔はなく、できなかったことができるようになった時は一緒に喜び、きちんと習慣にすることができました。習慣にするまでの過程は大変ですが、習慣にすることができれば、同じことをやっていても気持ちの負担が減るのです。そして、更に実力もついていく。そんな過程が自信にもつながり、困難を乗り越える力を後押ししていくのではないでしょうか。

※過去記事の『教育虐待について考える その①~忍耐力を伸ばす大切さ、教育に必要なのは大人の手助け~』より引用。  

 

これは、お休みの日に取り組む苦手分野に対するお話ですが、親がぶれずに学習環境を整えることによって、日々の朝一学習においては、全く文句を言うこともなく子供たち自ら勉強に取り組む姿勢を作ることができました。

 ↓朝一学習についてはこちら

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そして、習慣を作っていくには、問題も簡単で子供たちも素朴なうちのやはり低学年までがいいと思います。

 

習慣をつけないまま大きくなってしまうと、いざ学習の壁にぶつかった時には既に問題も難しく、本人の気持ちもかなり複雑なものとなっていき、そこから持ち堪えさらに乗り越えるまでの労力が莫大なものとなってしまいます。

 

だからこそ、大きくなってから大きな苦労をするのではなく、小さな頃から小さな努力を積み重ねることによって、それを大きな自信へと変えていくのです

 

 

◇今まで乗り越えてきた壁を確認する

 

上記の引用文でも触れていますが、学習でつまずいた時に大きな支えとなるもう一つは、今まで乗り越えてきた壁を一緒に確認するということです。

 

特に大きな壁でなくても、例えば『おはしが持てるようになった』『自転車に乗れるようになった』『足し算ができるようになった』『筆算ができるようになった』と、今まで練習してきたからこそできるようになったことを、なるべく多く子供と一緒に振り返ります。

 

これは学習につまずいた時だけでなく、普段から繰り返し話すことによって、『初めからできることは何もない。全て練習するからできるようになる。』ということを自然に子供の頭に植え付けていくのです。

 

ここで大切なのは周りと比べないこと。

 

周りの子ができることと比べることなく、その子自体のペースでその子が練習してできるようになったことのみに話を特化していきます。

 

そして、過去記事にも書かせていただきましたが、『みんな得意と不得意がある』ということをしっかりと理解させ、ありのままの姿でいいことを伝えます。↓

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自分の中で達成してきた過去を自信に変えて、それを力に自分のペースでまた前に進んでいけばいいんだよ・・・

 

これは自己肯定感を伸ばすためにも、とても大切な工程だと思います。

 

しっかりと学習する習慣をつけ、今までの努力によって達成できた過去を振り返ることによって、また新しい壁へとチャレンジしていくわけです。

 

 

 

もちろん、この時に一番大事なのは何のために勉強をするのかという【勉強の目的】をしっかりと伝え理解させること

 

これは、辛い勉強を行うにあたってモチベーションを保つ大きな鍵となります。

 

私がどのように子供たちにこの【勉強の目的】を説明しているのかは、また後日書かせていただきます。

 

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