子供の幸せを願って

~未熟児で産まれ、知的障害・言語発達遅延を患った息子の成長において私ができること~

「でも・・・」っていい言葉?悪い言葉?~多面性あるその言葉をうまく利用しよう~

普段、何気なく使っている「でも・・・」という言葉。

 

この「でも・・・」という言葉は、使い方によってはすごいパワーがあると思っています。

 

そして、私はその「でも・・・」を日々の暮らしの中で意識をし、子供たちの考え方の土台にしていきたいと思っています。

 

何を言いたいのかというと、この「でも・・・」には、マイナスをプラスに変えていく大きな力があるんです。

 

だから、この「でも・・・」をしっかりと自分に植え付けていくことによって、どんな場面でも、どんな状況でも、前を向いていく力にしていけるのではないか?と考えています。

 

私は以前、こんな記事を書かせていただきました。↓

2.マイナスの中にもプラスがある

この世の中、楽しくてうれしいことばかりではありません。でも、辛いことや嫌なことはそのまま受け止めてしまっていいのでしょうか?

 

大人は辛いことや嫌なことを経験することによって得られるものがたくさんあることを知っていると思います。

 

でも、子供たちはまだまだその先のことが分からない。だから、辛いものは辛いし、嫌なことは嫌だというところで終わってしまい、どんどん気持ちが落ち込んでいく。

 

それであれば、今の日常からマイナスの中にもプラスがあることを教えてあげられないかな?との思いで、以下のように子供が分かりやすい表現でいつも意識をして伝えています。

 

例えば・・・

 

風邪をひいてしまった時は、「免疫パワーが戦って熱が出ているんだね!この戦いで免疫パワーがどんどん強くなって、〇〇の体を守ってくれるよ!」

 

雨の日は、「外では遊べなくなっちゃったけど、雨が降るから蛇口から水も出るし、お風呂にも入れるし、家でもこんなに楽しい遊びができるよ♪」

 

といったように、嫌なことでも良いことが含まれていることを常に教えます。今はまだ簡単な表現しか理解できないけれど、これから子供たちの成長とともに、この表現を変えていくつもりです。

 

 ※過去記事「これで100発100中?!子供の気持ちをコントロールし、安定に導く方法とは?」より引用

 

このように、普段の日常生活から子供たちに「マイナスの中にもプラスがある」ということを教えている私。

 

この方法はしょっちゅう使っているのですが、昨日もこのことを意識することによって、子供の気持ちを変えることができました。

 

というのも・・・

 

娘ちゃん、一昨日の夜からすごい久々に熱を出しております。

 

一昨日から「喉が痛い」と言うようになって・・・

 

もうインフルエンザもちらほら出始めているし、溶連菌の場合はしっかりと抗生剤を服用しないといけないので、病院へ連れて行きました。

 

検査の結果はどちらも陰性。

 

「喉の風邪ですね。熱が落ち着いたら学校に行ってもいいけれど、喉もけっこう赤いし、リンパも腫れているので、まだ熱が出ると思います。」とお医者さん。

 

「分かりました・・・」

 

って、今日は小学校の遠足だったんです( ;∀;)

 

しっかり者の娘は、もう3日も4日も前からリュックサックに準備をしていて、すごい楽しみにしていて(-_-;)

 

ここ最近の娘から出る話題は遠足のことばかり・・・

 

すごいタイミングの風邪ですね(^-^;

 

お医者さんのおっしゃった通り、そのまま熱は安定せず、咳もかなり出始めました・・・

 

昨日、「今日熱が上がらなかったら遠足に行ける♪」と、わずかな望みをかけていた娘に残酷な宣告です・・・

 

「また熱出ちゃったし、咳もけっこうすごいから、遠足行けないね・・・」

 

・・・・・

 

「行きたかったのに・・・」「せっかく楽しみにしていたのに」・・・って、そうだよね。

 

娘も少し覚悟はできていたので、泣き叫んだりする程の心の乱れはありませんでしたが、かなり暗い顔・・・

 

いやあ・・・本当にウキウキ楽しみにしていたのを知っているので、私も心が痛いです。

 

 

 

さて、ここであの「でも・・・」を使っていこうか。

 

「熱出ちゃったから、しょうがないよね?」で終わらせてしまったら、心も顔も暗いまま・・・

 

私の子育てのポリシーは、『嫌なこと・辛いことがあった時は必ず笑顔で終わらせる』というもの。

(過去記事でもいろいろご紹介させていただいております)

 

絶対に娘の気持ちを上げてみせる・・・

 

そこで、私が娘にかけた最初の言葉は・・・

 

「明日は遠足に行けないけど、風邪が治ったら、家族で同じ場所に遊びにいこうよ(^^)」

 

ただ、娘は「クラスのみんなと一緒に行きたかったんだよ!」って・・・

 

そりゃそうだ・・・

 

でもさ、学校の遠足はあんまり時間がないから、ふれあい動物広場とどんぐり拾いと芝生遊びしかできないけど、別の日に家族で行ったら、遊具コーナーも乗り物コーナーも自転車広場も全部行けるよ♬」

 

と、そこの広い公園のホームページを見せながら説明しました。

 

すると、もうこの時点で娘の顔が変わっている(笑)

 

「あっ!ここも行きたい!」「あっ!これもしたい!」って( *´艸`)

 

別の日に家族で行ったらまた違う楽しみがいっぱいあることを知った娘は、いつの間にか遠足に行けない悲しみよりも、風邪が治った自分がその場所に行けた時のことを頭で思い浮かべて胸を躍らせていました。

 

更に今日はお家で輪投げ遊びをしたり、お絵かき対決をしたり、ゲームをしたり、まったり子供向け映画を観たり(^^)

 

「今頃、みんなは・・・」なんてうらやましくなってしまう前に、お家でも楽しいことをたくさんして過ごしました。

 

 

 

このように、「でも・・・」ってその状況を覆すほどの大きなパワーがあるんですよね。

 

また、「でも・・・」は、「でも、私にはできません」という自分を守るための言葉にもなり、別の場面では「でも、私はこう思います」と自分の考えを主張できる言葉にもなります。

 

さらに、「でも、こういうこともある」とかって、様々な意見が生まれることによって、人と人が議論することもできて、一つの考えに固執する問題が解決できる言葉でもあります。

 

だから、「でも・・・」って言い訳みたいなあまり良くないイメージもありますが、こうやって自分を守ったり、自分を主張したり、みんなで議論をしたり・・・そして、何よりも自分をプラスに変化させたりもできるすごい言葉なんですよね。

 

だから、私はどんな場合でもこの「でも・・・」という言葉は必要な言葉だと思います。

 

あらゆる場面で「でも・・・」が出てくることによって、様々な考えや意見も同時に出てくるんです。

 

そして、その「でも・・・」の使い方を自分で意識していくことによって、状況と自分の気持ちを冷静に判断できるようになってくる・・・

 

自分を守りたいのか、自分を主張したいのか、みんなと話し合いたいのか、自分を変えたいのか・・・

 

この「でも・・・」という一言で、これだけの自己分析ができるんです。

 

というわけで、私にとってはこの「でも・・・」は、悪い言葉ではなくいい言葉(^^)

 

必要な言葉です。

 

 

 

 

そして、私は上記のように様々な用途のあるこの「でも・・・」のうち、特に物事をプラスに変える力がある「でも・・・」を日常で頻繁に使っていくことによって、息子と娘にその考え方を植え付けていきたいというねらいがあります。

 

私が知る限りの大体のことは、このプラスに変えていく「でも・・・」で状況を変化させることがかなりの高確率でできています。

 

正しくは状況が変わるというよりかは、それぞれ自分が変わるということです。

 

この「でも・・・」というたった一言で、捉え方が逆転するんです。

 

何か、大変なこと、辛いこと、嫌なこと、苦しいことが起きた時に「でも・・・」を口癖にすることによって、何かの光につながっていくんです。

 

だって、「でも・・・」ってその反対の意味することを表現する時に使う言葉ですよね?

 

だから、自分にとって何かマイナスの時に「でも・・・」を使って、プラスに変えてしまえばいいんです(^^)/

 

私はこんなにも大事なプラスに働く「でも・・・」をしっかりと子供たちに浸透させていきたいと思っています。