子供の幸せを願って

~未熟児で産まれ、知的障害・言語発達遅延を患った息子の成長において私ができること~

教育虐待について考える その①~忍耐力を伸ばす大切さ、教育に必要なのは大人の手助け~

昨日、興味深い以下の記事を読みました。以前の私が迷い悩んでいたこと。

過度な教育は本当に子供のためになるのか・・・

 

教育虐待「普通の親が追いつめられ、狂い始める…」その正体は?【「教育」が「虐待」に変わるとき 第1回】|ウーマンエキサイト(1/2)

 

 

こちらの記事にこのような内容がありました。

 

そんな時に知ったのが、「教育虐待」という言葉でした。教育虐待とは、「子どもの受忍限度を超えて勉強させること」、「親の所得格差が子どもの学習権に大きく影響する」状態も教育虐待とされています。 

 

「子供の受忍限度を超えて勉強させること」

これを簡単に虐待と表現してしまっていいのでしょうか。様々な能力やスキルを求められる競争世界の厳しい世の中を渡っていくためには、私は忍耐力を伸ばすことも重要であると考えています。

子供たちのこれからの長い人生には多くの壁が立ちはだかっていることでしょう。その壁をひとつひとつ乗り越えていくためには、現状の受忍限度で今の行動を決めるのではく、その限度を伸ばしてあげることがとても大切であると思います。

 

「もう疲れた。やりたくない。」=やらなくていい、という判断をする前に、どのようにしたら出来るようになるのかを試行錯誤し工夫していくことによって、後ろ向きだった気持ちが前向きになることだってあるのです。

 

我が家ではこんなことがありました。

息子が幼稚園までの土日祝などお休みの日は、特に意識をした学習はせずに遊びや体験を通じた学習を行っていました。そして、小学校に入ってから、お休みの日の午前中に苦手分野の学習をする時間を設けたのです。  

www.jiritsusupport.com

 

もちろん、最初はとても嫌な顔をして「やりたくない」と言っていました。苦手なことだからなおさらです。それでも、苦手なことを投げ出さずに少しづつ努力をすることによって、少しづつでも身になってきた過去を一緒に振り返り、今努力していることがどのように未来につながっていくのかを説明したうえで、毎週毎週ぶれることなくやってきました。

 

得意なことを伸ばすことも重要なことですが、苦手分野が多い息子にとってすぐに諦めてしまうことは将来のマイナスにつながってしまうのではいかと考えたのです。

 

すると、どうでしょう。毎回毎回「嫌だな。やりたくないな。」と重苦しい顔で言っていたにも関わらずに、それが「また、やるの?」に変わり、そして「また、やるよね?」に変わり・・・そして、そのうち「時間だよ~」と声をかけただけで机に向かってくれるようになりました。

 

もちろん、まだ毎回すんなりとまではいきませんが、前のような重苦しい顔はなく、できなかったことができるようになった時は一緒に喜び、きちんと習慣にすることができました。習慣にするまでの過程は大変ですが、習慣にすることができれば、同じことをやっていても気持ちの負担が減るのです。そして、更に実力もついていく。そんな過程が自信にもつながり、困難を乗り越える力を後押ししていくのではないでしょうか。

 

将来、仕事に就くことができた時、大変なことだって嫌なことだって、すぐに逃げ出すのではなく、その環境に耐えながら頑張ってみる必要だってでてきます。もちろん、どうしても頑張れない時は環境を変えていくことも必要です。でも、嫌ならやめるが定着してしまえば、将来困るのは本人なのです。

 

そのため、プラスにもマイナスにも習慣はとても大きな力を発揮します。だから、その都度プラスになると思って決めたことは、ぶれずにやることが重要であると感じました。

 

 

「親の所得格差が子どもの学習権に大きく影響する」

これは極端な所得格差がある場合ではないでしょうか?もちろん、教育をするためにはお金が必要です。でも、多くのお金をかけなくても教育できることはたくさんあります。

 

一般範囲の格差の場合、塾に行けなければ、ドリルや参考書で勉強をする方法もあります。それらを購入しなくても、ネットにはたくさんの解説付きの問題があふれています。

科学館や博物館に行けなければ、市販のキットを買ってみたり、お金をかけなくても町の様々なイベントに参加してみたりすることによって、たくさんの体験ができます。外出しなくても、言葉の説明だけでなく、画像や動画を見せながら説明することによって理解が深まったりもします。

また、運動能力だって習い事に頼らずに、公園やアスレチックに行ったり、さまざまなスポーツ用品を活用したりすることで伸ばすこともできます。

 

でも、それらを子供自身が自分の力だけで身に付けていくことは至難の業かもしれません。そこで、必要となってくるのがお金よりも親や周りの大人たちの手助けだと思います。

 

だからこそ、私たち大人が問題点だけに目を向けるのではなく、どのようにしたらその問題を解決できるのかを考え実行していくことが大切になってくるのです。

 

ただ、生活をしていくうえでも、教育をしていくうえでも、所得はもちろん重要であることには変わりません。

 

そのために、大人も様々な能力や忍耐力や物事を前向きにとらえる力が必要になってくるのです。

 

まずは私たち大人がそういった力を身に付けることによって、子供たちの教育の土台をしっかりと作っていきたいものです。 

 

 

 

私が教育による息子への影響に悩み、様々なことを考え、私なりの結論に至った経緯はこちら

www.jiritsusupport.com