子供の幸せを願って

~未熟児で産まれ、知的障害・言語発達遅延を患った息子の成長において私ができること~

⑫療育センターに通うまでの流れ~療育は早期からの毎日の働きかけが大きな鍵となる~

前回のあらすじはこちら↓

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言葉を話せないまま2歳を過ぎた息子に対し、ついに義父と義母が声を上げました。

 

「ちょっと、言葉が遅いから発達支援センターに相談してみたら?」

 

私の父と母は兄の子供も言葉が遅かったこともあり、まだその時は何かを言うことはありませんでしたが、義父と義母のその言葉が私の気持ちを後押しし、行動に移させる大きなきっかけとなりました。

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私自身も「もうおかしい」と思っている・・・

 

でも、どこかで「まだ様子を見ていれば、しゃべり出すんじゃないか」っていう思いもある・・・

 

まさか、障害か?

 

今まで接することのなかった世界に足を踏み入れることに勇気がいりました。

 

でも、問題があるならば早く療育を開始した方がいい・・・

 

そして、もし問題がないならば「良かったね」で済ませることができる。

 

だから、発達支援センターに相談に行くことは、私にとって全くデメリットがありませんでした。

 

 

 

まずは、市の発達関連の情報を調べてみると、市役所の保健福祉センターで発達問題の窓口を行っていることが分かりました。

 

早速、予約の電話をいれる私。

 

その予約に数週間かかって行ったのですが、息子の現状をお話しするのみで、検査も全くなく、そのまま「療育センター」を案内されるのみでした(^-^;

 

そこから、再度「療育センター」に電話をして予約をします。

 

地区にもよると思いますが、ここで、更に予約をとるのに数週間はかかります・・・

(ちなみに、「療育センター」は市役所を通さなくても、直接電話をして予約を取ることができるので、お子様の発達に心配のある親御さんたちは、すぐに「療育センター」に連絡した方が早いかな?と思いました。)

 

こうして、やっと迎えた初回面談。

 

私は「言葉の遅れ」と「発音不明瞭」を中心に相談をしました。

 

「療育センター」の初回面談では各地区担当のケースワーカーさんがお話しを聞いてくださり、その後専門の小児科を受診するという流れでした。

 

その期間、約1カ月半・・・

 

ようやく、発達専門の小児科医を受診し、検査が必要と判断された息子は、その更に1カ月半後に「新版K式発達検査2001」という発達検査を受けることになりました。

 

 

 

私が息子の発達問題で動き始めてから、検査を受けるまでに4~5カ月間かかっています。

 

さらに、療育開始はそのあとです・・・

 

なんだかんだで、具体的に療育を受けれるようになるまでに半年はかかっているんです。

 

そして、これは私だけの話しではなく、療育の世界ではよくある話。

 

 

 

だから、お子様の発達に気になるところがあって、「もうちょっと、様子を見てみようかな・・・」と思っているのであれば、まずはデメリットの全くない「療育センター」に相談に行くことが先決かな?と思います。

 

親の「障害を認めたくない」という固定観念が、子供たちの可能性を狭めてしまうことにつながりかねないからです。

 

お子様の程度にもよりますが、療育は早期であればあるほど、高い効果が見込まれると言われています。

 

所説ありますが、子供の脳は、3歳までに80%、6歳までに90%出来上がり、12歳で完成するとも言われています。

 

その幼少期にどれだけの働きかけができるのかが勝負のひとつとなるわけです。

 

ただし、直接「軽度知的障害」と「言語発達遅滞」を患った息子を育てていると、上記の脳の発達速度を強く感じる部分と、小学校以降にもめまぐるしい可能性を秘めていることも感じます。

 

これについては、また別記事で書かせていただきますが、子供の能力は医学では証明することのできない未知の可能性があるということです。

 

だから、「3歳までにとか、6歳までに・・・」という数値に気持ちが大きく揺さぶられる必要はないと思いますが、できる限りその幼少期に一生懸命に療育を行うことが、その後の発達を手助けする大きな要因のひとつになり得ると思います。

 

息子の場合、動き始めてから療育開始までに約半年間・・・

 

その半年を「早い」と思うか「長い」と思うかは個人差があると思いますが、『脳の発達は3歳までに80%、6歳までに90%』という数値から考えると、その半年がいかに「長い」かが分かると思います。

 

言葉は悪いですが、迷っている暇があれば、即行動です。

 

 

 

また、年齢の区切りよりも何よりも「療育」に必要なのは、継続することです。

 

さらに、その継続とは週に1度や2度ではなく、毎日行うことが必須です。↓

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たくさんの量をたまに行うくらいならば、少しのことでも毎日行う方が療育は有効的であると思っています。

 

発達に問題のある子供の療育は、長期戦です。

 

とにかく、親の忍耐力と行動力が試されます。

 

数週間、数カ月単位ではなく、数年単位で成長を見届ける必要も出てきます。

 

特に大きな変化を感じないままの毎日の努力は壮絶です。

 

でも、親はなぜそれができるのか?

 

それは愛情があるからです。

 

そのパワーさえあれば、先の見えない療育も頑張れるはず・・・

 

結果が思うように出なくても、理想通りにはならなくても、本人がこの社会でどう生き抜いていくのかを、様々な社会制度も含めて、あらゆる情報を集めながら模索する。

 

だから、私はこれからも引き続き学習及び療育に力を入れ、様々な情報に耳を傾け、息子がこの競争社会で生きていくための一筋の光を探していきたいと思います。