子供の幸せを願って

~未熟児で産まれ、知的障害・言語発達遅延を患った息子の成長において私ができること~

小学校の授業参観で見るべき5つのポイント~子供の得意不得意を感じ取り、実生活に反映させよう~

11月は授業参観を行っている小学校も多いのではないでしょうか?

 

息子と娘が通う小学校も11月のとある土曜日に『学校公開』として、普段は1時間の参観を2時間に延長し、それを全学年実施していました。

 

普段、見ることのできない授業風景を見れるわけですから、しっかりと目的を持って参観をしたいですよね?

 

ただ、まだまだ多くの保護者様が、授業中にも関わらずに廊下でおしゃべりに花を咲かせている状態です。

 

その付近に立っていると、それらの声で授業内容が聞き取れないこともあります。

 

授業参観とは、子供たちがどんな勉強をして、どんな姿勢で取り組んでいるのか?

 

また、クラスの雰囲気は?などといった学校生活を確認しにいく機会です。

 

改めて、何のための授業参観なのか、本来の目的を考えて行動しましょう。

 

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そこで、私が小学校の授業参観で意識して見ているポイントをお伝えしようと思います。

 

 

◇小学校の授業参観で見るべきポイント

 

①お友達との関わり方

多くの学校では休み時間から参観ができるようになっています。

お友達関係を探るには、授業中よりもこの休み時間がとても重要になってきます。

 

「一人でいるのか、誰かと一緒にいるのか?」「どちらの場合でも、その時の表情は?」などと、学校生活を楽しめているのかどうかを見極める大きなポイントとなります。

 

授業が始まるギリギリの時間に行くのではなく、余裕を持って家を出て、そんな大切な休み時間からしっかりと参観しましょう。

 

また、お友達との関わり方は休み時間だけでなく、授業中でも確認することができます。

 

何か机から物を落とした時、ディスカッションの風景、ペアで作業を行う時など、様々なタイミングで関係性を感じることができるのです。

 

まず、一番大切なのは『学校に楽しんで行くこと』。

 

そのために必要な「お友達との関わり方」をしっかりと確認しましょう。

 

 

②一斉指示が通っているか?

集団生活ともなれば、個人個人に細かく指示が出されるようなことはありません。

クラスは先生一人に対し、生徒が30人程度といったところでしょうか?

 

クラスがざわついている時、隣の子の様子に意識が傾いている時、何かボーっとしてしまっている時などは、必然的にその指示を聞き逃しやすくなってしまいます。

 

ただ、そんな中でもしっかりと話しを聞ける子もいれば、聞けない子もいる。そんなわが子の集中力を確認する大きな機会となります。

 

また、数個の指示であれば理解して行動することができるけれど、指示が多くなるにつれ、その内の何個かが抜けてしまう子もいます。

 

話を聞く大切さを常に教え、日常生活で複数指示を意識したりすることによって、これらの集中力や理解力は、家で親が先生となって練習することができるのです。

 

 

③子供の思考力

小学校にもなれば、「自分が思ったこと・感じたことを書きなさい」といった時間が、授業中に何度も出てくるようになります。

 

子供が授業内容を理解し、それに対して自分の考えを書くことができるのか?といった内容です。

 

すぐに鉛筆を走らせることができる子、なかなか鉛筆が動かない子、たくさんの量を書ける子、少ししか書けない子、制限時間を過ぎても白紙の子。

 

と、ここで能力に大きな差が現れます。

 

わが子はどんなタイプなのかをしっかりと確認し、苦手な子に対しては簡単な感想文を書く練習をしたり、普段の生活の中から子供の考えや気持ちを確認していくようにしましょう。

 

 

④授業への積極性

子供たちはしっかりと授業内容を理解して自信を持っていれば、積極的に挙手をするものです。

 

ただし、もちろんこれには性格の差も出てきます。特に保護者がずらっと後ろに並んでいる状態では緊張したり、自分の親がいることで恥ずかしくて手を上げられない子もいるでしょう。

 

そんな時には普段の様子を先生に確認したり、授業内容が理解できているのかの確認が大切になってきます。

 

一概に「挙手している=理解できている」「挙手していない=理解できていない」というわけではありませんので、理解度に関してはそんな子供たちの発言内容やその後のテストなどでも確認する必要があるでしょう。

 

ただし、「挙手している=授業を積極的に楽しんでいる」ということは間違いありませんので、そういった様子からもわが子の学校生活の様子を感じ取れると思います。

 

 

⑤高学年の授業に目を向ける(可能であれば)

今回の『学校公開』は全学年の授業参観でした。

普段、見ることのできない他学年の授業を参観することも可能です。

 

そのため、私は上記のポイントで息子と娘を確認したあとに、4年生~6年生までの授業も参観してきました。

 

『子供の人権』を取り扱うクラスや、「あっても良い違い」と「あってはいけない違い」を考えるクラスなど、まだまだ低学年では具体的に取り上げることのない内容です。

 

グループで話し合い、みんなの意見を一つにまとめる練習に関しては、しっかりと自分の意見を言える子と何もしゃべらない子がはっきりとしていました。

 

今、小学校3年生の授業で積極的に行っている「自分の感想を書く」といった時間が、こういったことにつながっていくのだなと感じました。

 

また、これに関しては、2年生あたりからグループでの話し合いの機会が増えてきていますので、「自分の意見を言う」「相手の意見を聞き入れる」「お互いが納得できるように話し合う」といった能力の重要性を感じることができました。

 

 

また、高学年で必要となる能力として感じた大きなことは、漢字です。

 

とにかく、当たり前のように(当たり前なのですが)、大人同等の漢字が普通に取り入れられていきます。

 

つまり、「漢字を書けない読めない理解できない」では、授業内容を理解していくことは非常に困難です。

 

しかも、漢字は毎年、学年ごとに大量に覚えていかなければいけません。

 

先取りができればそれが一番安心ですが、できない場合は、最低今の学年の分は次の学年に持ち越さないようにする努力が必要です。

 

全教科の学習を習得していくためには、言葉と漢字の理解が必須であり、何よりも国語が土台となっていることを改めて実感することができました。

 

 

このように、自分の子供よりも更に上の学年の学習内容に目を通すことによって、今やるべき大切なことが見えてきます。

 

頭では分かっていることであっても、実際の授業を目の当たりにすると、その意識が高まるものです。

 

後回しにしても平気なもの、後回しにしては取り返しのつかないものをしっかりと感じ取って、今の学習方針に反映させていきたいですね。

 

 

 

 

以上、簡単に私が授業参観で意識していることを書かせていただきました。

 

先生と円滑なコミュニケーションを取り、情報を共有し合い、子供をサポートしていくためには、まずは子供の状態をしっかりと確認し、理解していくことが必要です。

 

子供の能力を最大限に発揮できるように、親である私たちも一生懸命に授業参観に参加したいものですね。

 

先生方が何のために多くの準備をして、学校がどのような意図で授業参観を行っているのかを改めて考えてみましょう。