子供の幸せを願って

~未熟児で産まれ、知的障害・言語発達遅延を患った息子の成長において私ができること~

子供の成長に伴う危険回避について~「事前教育」と「近所の助け合いのネットワーク」の重要性~

昨日はスイミングだった息子くん。

 

普段はスクールバスに乗って6時には帰宅するのに、その日は6時15分近くになっても帰ってこない。

 

たった15分ではあるけれど、今までスイミングの帰りでそこまで遅くなったことはありませんでした。

 

もう、外は真っ暗ですごい寒い・・・

 

どうしたんだろう?

 

ちょっと、バス停まで見に行こうかな・・・

 

と、思ったその時!

 

ピンポーン!と、息子が帰ってきました(^^)

 

こちらから「遅かったね。どうしたの?」と聞く前に、息子から「今日、遅かったでしょ?」と。

 

どうやら、「同じマンションの子が鍵を忘れて家に入れず、その子と一緒にそのお母さんを待っていた。」ということでした。

 

こんなに真っ暗で寒いのに、その子はずっと外で待っていたんだ!

 

私はすぐにその子のもとへ向かい、うちに来るように伝えました。

 

 

 

その子は、小学5年生の女の子。

 

もう幼い頃から知っている子です。↓

www.jiritsusupport.com

 

「鍵忘れちゃったの?」

 

「うん」

 

「いつから待っているの?」

 

「お友達と遊んでたから、5時くらいから」

 

「え!もう、一時間以上も外で待っているの?!寒いから、うちにおいで(^^)」

 

「えっ、大丈夫」

 

いやいや、大丈夫じゃないし・・・

 

「寒すぎるから、うちで待ってた方がいいよ」

 

「えっ、いいの?ありがとう(^^)」

 

というわけで、わが家に来た女の子。

 

入った瞬間に「あったかーい♪」って、そりゃそうだよ・・・

 

体が冷え切っていたもんね(^-^;

 

「お母さん、何時に帰ってくるの?」

 

「七時過ぎくらいかな」

 

「え!まだ一時間くらいあるじゃん!ずっと、外で待つつもりだったの?」

 

「うん」

 

「まず、うちに来てくれれば良かったのに。他にも(同じマンションに)〇〇くん家とか、〇〇ちゃん家とかもあるでしょ?誰かのところに行くことは考えなかった?」

 

「うん」

 

「これから、鍵を忘れた時とか他に困ったことがあった時は、まずうちに来てね。もしいなかったら、知っている子の家に頼って、そこもいなかったら(マンションの目の前にある)セブンイレブンでお母さんを待つんだよ。」

 

「うん」

 

「こんなに真っ暗で寒い外で待っていたらだめだよ。寒いだけじゃなくて危ないし。」

 

「分かった(^^)」

 

私は取り急ぎ、暖かいお茶を飲ませて、おせんべいとクッキーを食べさせました。

 

落ち着いたところで、「ゲームでもして待ってて(^^)」と。

 

そこで、そのお母さんに電話をしてみましたが、まだ仕事をしているようで出ませんでした。

 

お母さんが帰ってきた時に、家にその子がいなかったらびっくりしてしまう。

 

そのため、ドアに「〇〇〇号室にいます」という張り紙をすることを提案。

 

そして、その張り紙をしにいった頃には、お父さんが帰宅していました。

 

こうして、無事に自宅に入ることができた女の子(^^)

 

 

 

みなさん、子供が鍵を忘れたり、なくしたりして家に入れなかった時の約束事はしていますか?

 

特に、フルタイムで働かれていらっしゃる親御さんたちのご家庭は、もしお子さんが鍵を持っていなければ、その子は誰かが帰ってくるまで家に入ることができません。

 

こうした時、誰かに頼るネットワークを作っていますか?

 

今は、なかなか近所付き合いができていない方もいらっしゃるかもしれません。

 

でも、やはりこういったケースでも、近所付き合いをしていることによって、子供を助けることができます。

 

普段の近所付き合いが、手を差し伸べるきっかけとなり、「お互い何かあった時はよろしくお願いします」と親同士が約束し合えることで、それを子供に伝え、トラブル等を未然に防ぐきっかけとなるのです。

 

 

 

小学校高学年というのは、しっかりしているようでまだまだ子供の時期。

 

しっかりしている部分が自分でどうにかできるという自信に変わり、子供の部分が誰かに頼ったり、暖かい場所で待つといった機転につながらないのです。

 

高学年だからこそ、お友達の家に頼るのが恥ずかしかったのかもしれません。

 

もちろん、その子によって判断は様々でしょう。

 

ただ、最近の小中学生の監禁事件にもあるように、まだその年齢の子供たちは判断に未熟さがあります。

 

そんな子供の成長に伴う危険に対して、先手を取れるよう様々な対処法や正しい判断方法を教えていく必要があるのでしょう。

 

 

 

もう、高学年にもなれば(時間帯にもよりますが)一人で暗い夜道を歩いていても誰も心配することはないかもしれません。

 

でも、体は大きくても、まだまだ中身は幼い時期。

 

本人のプライドとのギャップで教育も難しくなっていく頃なのかもしれません。

 

ただ、危険を回避するためには、この近所付き合いが大きな力を発揮してくれます。

 

「あっ、〇〇さん家の子だ!」「あ!あのお母さんの子だ!」といったように、たくさんの大人の目が届けば、それだけトラブルを回避することができるのです。

 

 

 

想定できる危険に関して、まずはしっかりと約束事を交わし、近所付き合いを行っておくことで大人の目を増やし、助け合いのネットワークを構築する。

 

幼稚園、低学年までは親の目が行き届くかもしれません。

 

ただ、高学年、中学生と進むにつれて、どんどん親の目が行き届かなくなっていきます。

 

まだ、大人になりきれていないその時期を安全に過ごすために、『事前教育』と『近所の助け合いのネットワーク』が必要なのだと感じました。

 

 

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