子供の幸せを願って

~未熟児で産まれ、知的障害・言語発達遅延を患った息子の成長において私ができること~

トラブル発生!!息子が暴力の標的に?!~子供に選択肢を与え、自分で行動を決めさせる~

昨日こんなことがありました。

 

習い事のスイミングから帰ってきた息子は、とても暗い顔をしていました。

 

「どうしたの?」と聞く前に、息子は口を開きました。

 

「プールバスのお友達みんなから、帰っている途中ずーっとぶたれたりけったりされた。手と足を抑えられて投げられたりもした。」と。

 

「え?みんなから??」

 

息子が乗っているバスは低学年中心。そんな子供たちが一斉にみんなで暴力を振るうことなんてあるのだろうか・・・

 

「ぶたれているとき、お友達は何か言ってた?」と聞くも、「分からない。」と。

 

状況説明をするのはまだまだ苦手な息子。

 

まずは、息子の訴えをそのまま受け入れる前に情報収集が必要です。

 

そこで、私はスイミングスクールへ電話をし、バスの運転手さんに状況を教えてもらうことにしました。

 

すると・・・

 

普段から息子がバスで走行中も立ち歩いてしまうということでした。運転席の方へ行ったり、席を移動したり・・・

 

それを、周りのみんなは止めようとしていたのが、だんだんエスカレートしていったのだと思いますということで、走行中で運転手さんも止めることができなかったと。理由はどうあれ叩いたりぶったりすることはいけないことなので、これから注意して見ていきます、とのことでした。

 

 

そうか、原因は息子にあった。私は謝り、息子にきちんと言い聞かせますと電話を切りました。

 

そして、息子と話し合いを始めた私。とても大事な話なので娘も呼びました。

 

まずは息子に状況を確認し、きちんと認めてもらうこと。

 

「バスで歩き回っちゃった?」・・・「うん。」

 

「それはいいこと?いけないこと?」・・・「いけないこと。」

 

「なんでいけないか分かる?」・・・「・・・・・」

 

息子は自分が悪いことに気づき、もう言葉が出てきませんでした。

 

そこで、改めてなぜいけないのかを説明する。

 

「バスが動いている時に立ち歩いたら危ないし、急ブレーキをかけたら〇〇は飛んで行っちゃうよ?」・・・「うん。」

 

「悪いことが分かっているのに、やってしまうのはいけないこと。でも、楽しかったんだよね?」と、まずは共感してあげます。この時に「なんで悪いと知っているのにやったの?」と言っても、子供は答えることができません。

 

「でも、やっていいことと悪いことのルールは守らなければいけない。」

 

「ルールを守らなければ、みんなが嫌な気持ちになる。そして、それを直さなければ〇〇は独りぼっちになっちゃうよ。」

 

「ルールを守っていれば、いざ自分が困った時に周りは助けてくれるけど、ルールを守っていなければ、自分が困った時に誰も助けてくれなくなる。どっちがいい?」

※これは子供に分かりやすく説明するための極論です。実際はこの限りではありません。

 

と、本人に選択権を与えます。

 

すると、息子は「ルールを守る。」と。

 

私がいつも意識していること。それは、何かがあった時に、こうしなさい!というのでなく、本人に選択肢を与えることによって、本人が納得し自分で行動を決めさせるということ。この場合は、いい方向に導くための強制的な流れもありますが、子供に選ばせることが重要だと思っています。

 

誰でもやりなさいと言われてやるよりも、自分が納得して決めたことの方がきちんと行動が身に付きますよね?

 

 

 

そして、その後私の愛情をしっかりと言葉で説明しました。

 

「お母さんの一番の宝物は二人で、とっても大事なの。だから、きちんとルールを守ってみんなと仲良く過ごしてもらいたいと思っている。みんなから助けてあげたいと思ってもらえるような人になってほしい。」 

 

私の奥底の深い深い愛情を真剣に言葉で説明していたら、涙が溢れてきました。

 

それを息子は真剣に聞き、小さな娘は涙をためていました。

 

 

その後は、お決まりのギュータイム!!

 

涙を拭いた私は両手を広げ、「今の話が分かった人はこっちにおいで!よーいどん!!」と声をかけました。

 

娘は真っ先に飛び込んできて、息子は少し恥ずかしそうに私のところきました。

 

 

でも、まだまだ終わりにはしません。最後の笑顔を作らなくっちゃ!

 

そして夕食タイム。

 

息子は「まだあんまりお腹減ってない。」と。

 

そうか、スイミングの帰りのおやつで小さめおせんべいを二つ持って行った息子くん。

それはしっかり食べていたんだね(笑)というか、ぶたれたり蹴られたりしていたのにいつ食べたのだろう・・・?それは謎のまま置いておきます(^^)

 

そこで私は「まだお腹すいていないんだね~分かったよ!」と、お茶椀に数粒のお米、お椀に一口にも満たないお味噌汁、お皿にはひじき一本と炒めたジャガイモを一つを出して、「はい!今日の夜ご飯♪」と息子に見せました。

 

もう子供たちは大爆笑です♪つかみはオッケー♪

 

私がいつも意識している『共感→説明→笑顔』の法則。無事に完了です!

 

もちろん、ご飯もおかずもしっかり食べさせましたよ(^^)

 

最後に再びスイミングスクールへ電話をした私。息子ときちんと話をしたことを説明し、また何かトラブルがあれば私にも情報を共有してほしいとお願いしました。しっかりと連携していきたい旨を伝え、これからもよろしくお願いしますとお互いに言葉を交わしました。

 

www.jiritsusupport.com

 

 今回の件があって、本当に良かったと思います。

 

プールバスのお友達が息子にとても大切なことを教えてくれました。

 

❝ルールを守らなければ、みんなが嫌な気持ちになり一人になってしまう❞

 

言葉で説明されてもなかなか理解ができないこと。子供は自分が楽しい方向へ向かってしまう。自分さえ良ければ・・・

 

それを実際自分が体験することによって、その言葉の真意を理解することができる。

 

これも言葉と体験の密接なつながりです。

 

 

何度も言いますが、それでも繰り返してしまうこともあると思います。

だからこそ、その都度真剣に子供と向き合う。

 

 

大きくなるまでにしっかりと身に付けられるよう、私は何度でも共感し説明し笑顔で終われるように愛情をしっかりと注いでいきます。