子供の幸せを願って

~未熟児で産まれ、知的障害・言語発達遅延を患った息子の成長において私ができること~

『アニマルパスウェイ』知っていますか?~❝自分が求める自分らしさ❞を作るための小さな一歩~

この前、テレビで初めて『アニマルパスウェイ』というものを知りました。

 

 

『アニマルパスウェイ』とは・・・

 

「アニマルパスウェイ(Animal-pathway)」とは2004年に、経団連自然保護協議会NGO/NPOと、企業の懇談会で出会った(財)キープ協会やまねミュージアム館長湊秋作と、ゼネコン2社で創設した「アニマルパスウェイ研究会」が作った造語です。Animal(動物)+Pathway(通り道)を連結しています。文字通り動物の通り道ですが、狭義ではヤマネやリスなど樹上性動物のための通り道を意味しています。当会では分断された森林をつなぐ、樹上性の野生生物の道「アニマルパスウェイ」 の設置および普及と、森林の生物多様性保全活動の支援を行っています。 

※「アニマルパスウェイと野生生物の会」HPより引用 

 

詳しくはこちら↓ 

www.animalpathway.org

 

つまり、簡単に言うと『木の上に暮らす小動物のための通り道』というわけですね。

 

人間の勝手な都合で山を切り開き、道路を作ったことによって、そこで暮らす動物たちが様々な不都合をこうむっているということです。

 

だから、少しでもそういった動物たちが暮らしやすい環境を作ることができないかな?と考えられたのが、この『アニマルパスウェイ』なんですね。

 

 

 

このテレビを見ていて、私はいろいろなことを感じました。

 

木の上でなく、地上で暮らす大きな動物たちが安全に山の道路を渡るためには、動物信号を作るのか?

 

・・・って、それはかなり非現実的ですよね。

 

だって、動物さんは信号を判断できません(笑)

 

もし、その動物信号を作ろうとしても、費用や管理がとても大変ですね。

 

でも、木の上に暮らす小動物のために「架け橋」を作ることは、現実的に可能なのではないか?

 

ということですよね?

 

これって、「できることからどんどん行動しよう!」という大切なメッセージが込められているなあと思ったんです。

 

自分にとって現実的でなかったり、莫大な労力がかかることは、なかなかすぐに行動に移すことができないけれど、日常生活において❝ちょっと頑張ればできること❞でも、つい後回しになって結局やらないっていうこと・・・ありませんか?

 

何か環境を変えたい時、自分を変えたい時・・・

 

大きくガラッと変えることは難しいけれど、ほんのちょっとなら変えられるかもしれない・・・

 

1時間早く起きるのは無理だけど、30分なら早く起きられるかもしれない。

 

体を動かしたくて何かスポーツをやりたいけれど、エスカレーターを使わずに階段を選択することはできるかもしれない。

 

イラッとした時、毎回それを抑えるのは難しいけれど、たまにだったらぐっと飲みこめるかもしれない。

 

 

 

このように、「たくさん」はできないけど「少し」ならできることって、自分の周りにいっぱい転がっていると思います。

 

そのちょっとの行動や意識を変えるだけで、『アニマルパスウェイ』のように目に見えた変化が現れてくるんです。

 

そして、その「ちょっと」ができるようになると、それが自信となって「次はこれできるかな?」ということにつながっていく。

 

さらに、その「ちょっと」がまたできるようになって、それが再び「次は?」になって・・・

 

自分の理想に近づくためにできることって、そんな「ちょっとずつ」の変化の積み重ねなのかな?と思います。

 

 

 

周りを見渡すと、仕事でも生き方でも「すごいなあ~」と感心してしまう程の人たちっていますよね?

 

でも、そんな時に自分の能力や生活スタイルを見て「・・・うん、自分は無理だな」と諦めてしまうのはもったいないと思っています。

 

それは、そんな自分の理想と現実のギャップが大きいから無理なんですよね?

 

それなら、そんなに先のことを目指さずに、自分が出来る範囲のちょっとしたことを拾い集めていけばいいんです(^^)

 

そんな「ちょっと」の積み重ねが徐々に自分の環境を変えていったり、自分の性格を変えていったりします。

 

❝塵も積もれば山となる❞って、こういうことでも使える言葉ですね。

 

一日一個でも、面倒くさくてやらなかったことをやってみるだけで、すごい変化につながっていくのではないかな?と思っています。

 

 

 

私がハンディキャップのある息子を育てるにあたっても、この『自分ができる範囲でちょっとずつ』の精神は大事にしてやってきました。

 

例えば、他の障害児を持つお母さまは3か所も4か所も発達支援の施設に通って努力されている方もいらっしゃいます。

 

更に、自閉症のお子様がいらっしゃるお母さまは、日々ご自宅で「ABAホームセラピー」(自閉症児向けセラピー)を真剣に取り組んでおられる方もいらっしゃいます。

ABAホームセラピーとは│NPO法人 つみきの会

 

どちらも、私にはマネのできないような努力です・・・

 

 

 

でも、毎日整った生活習慣を作って、朝一学習を取り入れることならできるかもしれない・・・

www.jiritsusupport.com

 

また、日常生活において自分の生活を大きく変えずに工夫していくことはできるかもしれない・・・

 

「たくさん」は無理だけど、「少し」ならできるかも・・・

 

そんな、「少し」の積み重ねが今の自分なりの生活環境や考え方に影響していると思います。

 

そして、その「少し」のチャレンジはもちろん継続中です(^^)/

 

そんな私の「ちょっと」のチャレンジが、「自分の世界」も「子供たちの世界」も広げているような気もします。

 

海やプールにおいても、大人になってから行くことはなかったのに、「ちょっと子供のために行ってみようかな?」と思って行ったら、案外私も楽しかったり(笑)

 

 

 

やりたいけど、なかなか「あと一歩」が出ないとき・・・

 

そんな時に、その一歩を出す勇気と行動力がとても大切だなと思いました。

 

「大きな一歩」ではなく「小さな一歩」を・・・ 

 

完璧を目指さずに、『自分が求める自分らしさ』をそうやって作っていけばいいのかな?と。

 

そんなことを、この『アニマルパスウェイ』から感じました。