子供の幸せを願って

~未熟児で産まれ、知的障害・言語発達遅延を患った息子の成長において私ができること~

子供を想うそれぞれの愛情表現~分かりやすい愛情と分かりにくい愛情~

今日は娘と息子の共通のお友達のお誕生日会でした。

 

数日前に綺麗にプリントされた素敵な招待状をいただき、場所を調べたところ、どうやら施設の一室を貸し切っているらしい。す、すごい・・・

 

同じマンションのお友達のため、前日その子のお母さんに「よろしくお願いします。」と挨拶しに行くと・・・なんだかとてもいい匂いが✨

参加人数が多いため、助っ人も頼んでお料理の準備をして下さっていました。本当にありがたいです。

 

そして、当日会場に行き、指定の一室に向かうと何だか子供たちの楽しい歌声が聞こえてきました。

 

その部屋はなんとカラオケ付きで、お母さまの子供たちを喜ばせたいという気持ちが、入り口に入った瞬間から感じられました。

 

風船で飾られた部屋には、たくさんのお料理が並べられ、さらにデザート、お菓子、チョコレートフォンデュまで!何から何まで手作りで、その量と種類に驚きました。

 

しかも、メインの壁には主役の子の大きなポスターが!

 

入り口から数歩歩いただけなのに、もう私はお母さまの子供を想う気持ちに感動しっぱなしです。これだけの準備をするのは、大変な労力だったことでしょう。

 

そして、全て準備が整ったところで、みんなでハッピーバースデイを歌い宴の開始です♪

 

その後は早速みんなでいただきます!

 

実はそのお母さまはフィリピンの方でお父様が日本人なのです。そのため、お料理もフィリピンのご馳走があったり、もう私は興味深々(笑)

 

その中でもピンク色のお料理は印象的で、ワクワクしながら食べてみると、軟骨のお肉を煮込んだものなのかとても美味しい!どれもこれも、手の込んだお料理で美味しかったです。

 

集まったお友達も日本人だけでなく、フィリピン、ロシアといろいろな国の子が来ていました。国籍関係なく、みんな仲良く遊ぶ姿はとても微笑ましく、国と国が争ってしまう現実が嘘のようでした。

 

子供たちも一通り食事を終え、カラオケをしたり風船で遊んだり、お菓子を食べたり、ひたすらチョコレートフォンデュをしたり(笑)と、各々好きな時間を過ごしたところで、「ゲームを始めるよ~!」という声が聞こえました。

 

手遊びゲーム、プチトマトを口で加えたスプーンで運ぶゲーム、柿の種のおはしで早取り競争、椅子取りゲーム、両脇と足に風船を挟んでのリレー、スーパーボールを跳ねさせながらの宝石取り・・などなど、本当にたくさんのゲームを企画し、みんなを楽しませてくれました。

 

さらに、優勝者や勝ったチームにはプレゼントがあって、子供たちは大盛り上がり(^^♪

 

12時から開始したパーティーはあっという間に夕方4時に近づき、そろそろお開きの時間となりました。

 

とそこで、くじ引きで全員もらえるプレゼントタイムが!!!番号が書いてあるくじを一人一枚引き、その番号の商品がもらえます。

 

とても大きなぬいぐるみやおしゃべりする人形、大人気キャラクターのバッグやフィギュアや大きなブランケット、そしておしゃれな時計などどれも子供たちが喜ぶものばかりで、みんなの目がキラキラと輝いていました。

 

もう私は入り口に入った瞬間から最後の最後まで、お母さまの深い愛情に感動し、脱帽する思いでした。

 

お料理だって19人+その他5~6名のお客さんがいたにも関わらず、半分は残っている・・・どれだけの量のご馳走を用意して下さったのか想像がつくと思います。

 

お母さまいわく、「フィリピンではたくさん料理を準備して、帰りにみんなで分けるのよ。」と。そして、ジッパーの袋を渡されて「好きなの持ち帰ってね!」と言われました。

 

もう何から何まで規模が大きく、プレゼントもたくさんもらって、さらにお料理まで持ち帰っていいなんて、本当に恐縮な思いでした。

 

あれ?お友達のお祝いに来たのに、様々なおもてなしもプレゼントもお料理も、こんなに頂くものが多くていいんだろうか?

 

最後の最後はプチパニックです(笑)

 

これが異文化交流なのかな?頭の整理がつかないまま、全て受け取っていた私(笑)

 

来月は国際交流センターでのイベントにお呼ばれされました。そこでは多国籍の文化やお料理を堪能できるようです。

 

今まで、あまり外国との接点のなかった私。今日は新しい世界へ一歩踏み出した特別な一日となりました。

 

そして、何よりも母親が子供を想う愛情はとても深いものであるということを改めて感じ、子供に対して分かりやすい愛情表現がとても必要であることを子供たちみんなのはじける笑顔から学びました。

 

子供たちは豪華なお料理やたくさんのゲームやプレゼントを純粋に喜び楽しんでいましたが、お母さまがどれだけの労力をかけて準備をしてきたのかまではしっかりと理解していないと思います。もちろん、今は分からなくていいと思うし、今は分かってほしくない気もします。

 

もし、その労力を分かってしまったら、こんなに純粋な笑顔は出ないかもしれない。私たち親は、子供たちの笑顔のために頑張っている部分も多々あると思います。きっと、今回のお母さまの労力は、その純粋な子供たちの笑顔で全て報われるのではないかと思っています。

 

私はここまでの誕生日会を開いてあげることはできないけれど、将来を見据えた教育を通じての愛情表現とともに、もっと分かりやすい愛情表現も意識してやっていきたいなと感じました。

 

バランスの良い食事をしっかり食べさせる、睡眠時間をしっかり確保する、いろいろなところへ出かけ様々な経験を意識する、勉強を自らできる環境を整えたり、苦手な学習分野を教える・・・などど、私の愛情は常に発達を意識したものになっていました。

 

将来的には子供の笑顔のためなのですが、今現在の笑顔のためにやっていることは、いつもそれらの合間の時間を使ってのことでした。もちろん、そんな発達を意識した愛情でも、子供たちはたくさんの笑顔を見せてくれます。でも、私の中では今を楽しむというより、将来を楽しむための愛情が多くあることに気づかされました。

 

今を楽しむために労力をかけるお母さま、将来を楽しむために労力をかける私・・・

 

お互いきっと両方の要素を持つ愛情を持ち合わせていると思いますが、今回の盛大なお誕生日会はそんな愛情表現の違いを感じることができました。

 

ただ、未熟児で産まれ知的障害や言語発達遅延を患いながらも、本来この子の持つ力や多くの療育、意識した働きかけによって、通常級に通い楽しく学校に通っていることも事実。私が発達を意識した愛情が土台になってしまうのも無理がないのかもしれません。

 

どちらも大切な愛情・・・

 

こっちが良くてこっちはだめ、なんていうことはないと思います。

 

今もなるべくバランスよく一緒に楽しく遊んだり、直接気持ちを伝えたり、寝る時は頭をなでたり、時には抱きしめたり・・・様々な愛情表現をしているつもりでしたが、子供たちにとって分かりにくい将来のための愛情表現の比率が大きいため、今回のお誕生日会は私の中でいろいろと考えさせされる会となりました。