子供の幸せを願って

~未熟児で産まれ、知的障害・言語発達遅延を患った息子の成長において私ができること~

「笑われる」と「笑わせる」~この一文字の違いが大きな人生の差を生み出します~

つい最近、息子が「クラスのみんなに笑われた~!!!」と、少し興奮気味に学校から帰ってきました。

 

え?

 

みんなに笑われたって・・・

 

ついに、吃音で笑われたのかな?

 

いや、でも進級してからだいぶ経つのに、今更そんなことってあるかな?

 

担任の先生もずっと「みんな得意なことも、苦手なこともある」という大切な軸を子供たちにぶれずに教えてきてくださって、子供たちにもしっかりと浸透していたはず・・・↓

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しかも、私だってクラスの子供たちと積極的に絡んできて、いい関係を作ってこれたと思っている。↓

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何を笑われたんだろう・・・

 

何をからかわれたんだろう・・・

 

しかも、クラスのみんなになんて・・・

 

・・・・・・

 

「ねえ、何を笑われたの?」

 

 

 

すると、息子は・・・

 

「僕さ、お笑い係じゃん?」

「それで、僕一人で20人くらいが笑ったの(^^)」

「いや、ほんとに。もっと笑ってたかな~」

「お腹抱えながら、みんなすごい笑ってたよ~♪」

 

って、自慢げに話が始まって(笑)

 

なるほど(笑)

 

 

 

そうなんです!クラスに「お笑い係」というものがあって、クラスで3~4人くらいが担当しているのですが、息子はその「お笑い係」の一員なんです(^^)

 

それで、いつもはその3~4人でみんなを笑わせているのを、その日は自分一人でやったのに、たくさんのクラスメイトが笑ってくれたよ!

 

ということだったんです(笑)

 

つまり、息子は「僕一人で、クラスのみんなを笑わせた!すごいでしょ?」ということ自慢したかったんです(^◇^)

 

「笑われる」と「笑わせる」って、一文字しか違わないのに、すごいニュアンスの違いがありますよね?

 

そして、その一文字の違いに気づいた時に、その一文字の大切さも感じたわけです。

 

特に息子にとってはこの一文字が今後の人生を大きく左右するものとなります。

 

人に「笑われる」のか、人を「笑わせる」のか・・・

 

 

 

勉強ができるできない、運動ができるできない・・・

 

このくらいのことであればみんなも同じなので、しっかりと子供たちに指導をすれば、そうそう「笑われる」ということはないと思います。

 

ただし、表面的にも日常的にも分かりやすい吃音に関しては、どうしても「笑われる」対象となってしまっています。

 

それは、大多数の人たちはちゃんとしゃべれて、吃音障害を抱える人たちは少数派だから。

 

多数決でそんな状況が作られてしまうわけです・・・

 

怖い世界ですね。

 

吃音も立派な疾患であるにも関わらずに、「笑い」や「からかい」が発生してしまう。

 

他の病気の人に対してはそんなことは起こらないのに、過去記事にも書いた『夜尿症』同様に吃音も「笑われる」対象です。↓

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きっと、みんながその疾患を患って、その苦しみを感じることができれば、そんな「笑い」も「からかい」も起こらないはずだけど、どうしても人は自分が経験しないとそこまでの境地に行けないんですよね。

 

もちろん、経験しなくても想像でしっかりと理解ができる人たちがたくさんいるのも事実ですが、想像だけでは理解できない人たちがたくさんいるのも現実です。

 

そんな世界の中、息子はこの吃音を抱えながら生きていかなければいけない。

 

もちろん、程度が軽くなって治る可能性もあるかもしれないけれど、今の状況を見る限り、治すというよりもうまく付き合うという方向で考えていった方が良さそうです。

 

 

 

人に「笑われる」可能性の高い障害・・・

 

そんな環境だからこそ、吃音患者の方たちは機能的な面でしゃべりにくいだけでなく、それ以上のストレスを抱えていかなければいけないわけです。

 

息子はまだ小学生・・・

 

されど、小学生・・・

 

もう、小学生・・・

 

どんどん、この吃音に関してはこれからの周りの反応を含めてストレスが大きくなってくるかもしれません。

 

じゃあ、どうするのか?

 

それであれば・・・

 

笑われる前に笑わせたらいいんじゃないか? 

 

 

 

じゃべり方がおかしくたって、言い回しがおかしくたって、本人が明るくて元気で前向きだったら?

 

みんなと違う部分が目立っていたって、自分に自信を持てて、好奇心旺盛で、なんだか分からないけどいつも笑っている子だったら?

 

そしたらきっと、周りの人たちはそんな息子の魅力に「からかい」ではない笑顔で寄ってくるのではないでしょうか?

 

だからこそ、私はこの息子の「明るさ」と「元気」と「人を笑わせる行動力」を必死で守っていかなければいけないと思っています。

 

 

 

吃音があったって、クラスの人気者になれる・・・

 

吃音があったって、クラスのムードメーカーになれる・・・

 

「笑われる」のではなく、「笑わせる」人間になれるように・・・

 

別に「お笑い」というカテゴリーに縛られなくてもいいけれど、今の息子を支えている大事な要素のひとつはそんなおふざけの「お笑い」です。

 

このまま「お笑い」のキャラに徹するのもよし、年齢と共にちがった魅力を出していくのもよし・・・

 

とにかく、内面を輝かせよう☆☆☆

 

魅力ある人間になれるように。

 

周りが吃音を気にしないレベルの人柄を作ってしまおう。

 

今は無意識にそんな大切なことができている息子くん。

 

大きくなって悩むことがあれば、しっかりとその大切なことを本人に自覚してもらおう。

 

「笑われる」のではなくて、「笑わせる」が重要。

 

そのために、どんな人間になればいいのか。

 

一緒に考えていこう。

 

 

P.S

ちなみに、今回、息子一人でクラスの子たちを笑わせた内容は・・・

 

変な踊りでした(笑)

 

 

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