PTA推薦委員会ってどんな雰囲気?~誰もやりたくない世界を覗いてみました~
以前、PTAに関する記事を書かせていただきました。↓
上記記事の通り、現在私はPTA活動の一環として地区委員の委員長をしております。
そして、わが校の場合、その各委員会の委員長の中から、推薦委員会の委員長と副委員長が選出されます。(推薦委員会の仕事とは、主に『次年度のPTA役員の選考 』です。)
今までの選考方法として、わが校では推薦委員の方たちはPTA役員にふさわしいと思う方を推薦するのみで、直接電話をかけるのは推薦委員長(副委員長は補佐)でした。(ただし、詳しい仕事内容の説明等は現在のPTA役員の方が行います。)
PTA会員全体に向けても、自薦他薦問わない形でPTA役員候補をお手紙にて募っていましたが、ほぼ回答はゼロの状態。
というわけで、各委員長は誰もこの推薦委員長と副委員長をやりたくない・・・
PTA役員は正直仕事内容が多岐に渡り、学校へ招集される機会も多く、各委員の方たちとのやり取りなども含め、とても大変なお仕事をされています。
現在もPTAに関しては様々な意見が飛び交うほど、私たち親にとって負担が大きいのも事実です。
これに対しては私なりの必要論を以前の記事で書かせていただきましたが、やはりPTA役員となるとその負担の多さから逃げ腰になってしまうのが正直な気持ちです。
と、そこでその負担の大きいPTA役員に誰かを推薦しなければならない推薦委員会。
そして、気が進まない方たちに電話をかける推薦委員長と副委員長およびPTA役員・・・
いやあ、これって本当に大変な世界ですね。
誰もやりたくない・・・
と、そんな状況で、見事に私・・・・
推薦委員会の副委員長になりました( ;∀;)
地区委員の委員長決めの際も、じゃんけんの勝ち抜き戦で勝って・・・(笑)
今回の推薦委員会の委員長および副委員長決めも、じゃんけんの勝ち抜き戦で勝ちました(笑)
私・・・
どんだけ、じゃんけん強いんだろう・・・(^▽^;)
宝くじでも買ったほうがいいですか?(笑)
ただし、「じゃんけんで負けますように!」と祈っていた私は、嫌でもなんでもやると決まったからには楽しくやりたいタイプ(^_-)-☆
もう、じゃんけんで勝った時点で、さくっと気持ちを切り替えることができました(^^)v
昨日はそんな推薦委員会の発足日!
現在のPTA役員および推薦委員長と副委員長は、全体の集合時間の30分前に集まりました。
ちょっぴりドキドキしながらも、何とも言えないすがすがしい気持ちでPTA室の扉を開けると・・・
みなさん「おはようございまーす(^^♪」と、めちゃめちゃ元気!
すごいですね(^^)
覚悟を決めて「やる!」と決めた人たちに曇り空はありません(笑)
なんだか、この空気・・・
とっても気持ちいい(^◇^)
PTA役員の方たちは既に準備をされていて、早速私も名札作りのお手伝い。
その後、改めて推薦委員会の説明を受けました。
すると・・・
今回から、選考方法を変えますと。
【新しい選考方法】
①PTA役員を募る自薦他薦問わないアンケートを全員提出にする。
②対象者に向けたPTA役員に関する説明会を行う。
③そこで決まらなければ、前年同様に個別で電話対応。
というものでした。
もちろん、他薦で推薦された方には説明会のご案内の電話は必要になり、そこで参加の有無を確認する作業が発生しますが、PTA役員としては詳細の仕事内容を一度にしてしまいたいというねらいがあるようです。
いや、ごもっともですよね。
他校ではこの方法で次年度のPTA役員が決まりやすかったとの情報から、やり方を変えてみようとなったそうです。
ただし、わが校は初の取り組み・・・
どれだけの方がこの説明会に参加してくれるのかは、全く分りません。
「どうしたら負担を減らせるか?どうやったら流れがいいのか?」と、みなさん手探り状態(^-^;
それだけ、このPTA役員の選考は大変だということです。
だって、ほとんどの方がやりたくないから。
いくら理想を語っても、これが現実です。
ただ、大多数はやりたくないと思っている仕事でも、興味を持って取り組んでくださる方や、「誰もいないなら・・・」と手を上げてくださる方もいらっしゃるのも現実です。
そして、そんなみんなが「やりたくない世界」はけっこう深い繋がりもできていて、「プライベートでも仲いいよ♪」って(^^)
「スーパーににんじん買いに行っただけなのに、役員同士で会ったら1時間しゃべってた(笑)」とか。
一人の方が変なおもしろい説明をしたら、別の方が「はいはい、この人の言うことは半分聞き流さないと疲れますよ~(^^)」とか(笑)
とても風通しが良く、『大変な仕事でも気持ちよく行いましょう(^^)』といった雰囲気が感じられました。
こういった雰囲気を作れるのは、それぞれの気持ち次第ですよね。
殺伐とした雰囲気を作るのも、風通しのいい雰囲気を作るのも、そのメンバー次第だと思います。
特に今回感じたのは、やはりそのメンバーの中心となる方(長年PTA役員で活躍されていらっしゃる方)が、とてもフレンドリーでユーモアがあって優しいということ。
何でも、その組織のトップや中心に立つ方の能力や人柄によって、雰囲気が作られていく部分があるのではないかなと改めて感じました。
そして、その役員の中心を担う方の魅力と、いざそこに入ったメンバーそれぞれの素敵な思いが相乗効果を生み出し、「誰もやりたくない世界」を「居心地のいい世界」へと変えていくのだということが分かりました。
だから、わが校のPTA役員は何年も続けていらっしゃる方もたくさんいらっしゃいます。
だいたい毎年、子供の卒業で抜けるメンバーの補充で、このPTA役員の選考を行っているようです。
外部から見ていた時は、「一歩足を踏み入れたら、抜け出せない世界」という印象だったのが、直接たくさんの役員の方たちと接してみて、またそのやり取りや雰囲気を見てみて、「居心地が悪くないから、他にやる人がいなければまたやってもいいかな(^^)」という継続につながっているのだなということが伝わってきました。
そんな「誰もやりたくない世界」に足を踏み入れた人たちは、思っていたよりも明るく、思っていたよりも優しく、思っていたよりも楽しい世界で一生懸命にお仕事をされていました。
「誰もやりたくない世界」をここまでの状態に持っていけることに対して、それぞれの人間性の奥深さを感じます。
このように、昨日は組織やグループのあり方について考えさせられる一日となりました。
どんな組織も、どんなグループも、そこに集まる人の気持ちや志次第で良くも悪くもなり、特にトップや中心を担う人が良いパワーを積極的に発信していくことによって、その波動が隅々にまで行き渡る。
そんな大切な気づきを与えてくださったわが校のPTA役員の方たちに敬意を表します。